俺の日課 2 (ページ5)

今日:12 hit、昨日:1 hit、合計:91,149 hit

54 ページ5

.

.

.

パタパタと小走りで下まで降りると

マンションの入口にある植え込みのレンガの所に腰掛ける人影

A 「玲於くん･･･！」

玲「お、Aちゃん」

またおしゃれなメガネかけてる。

玲於くんって本当におしゃれだなって

かっこいい服着ててかっこいいな～って思う

いや、玲於くんならすっごいダサい服でも着こなしてそう

玲「その辺、歩こっか」

A 「うん、」

恋人として、こうやって

肩並べて、外歩くって初めてかな

玲於くんの職業柄、堂々と街中なんて歩けない

そんな事は、最初から分かってたことだけど

でも、こうやって会いに来てくれる玲於くんがいるから

A 「ありがとう、玲於くん」

玲「なに？急に」

A 「玲於くんは優しいなぁと思って」

玲「でしょ？優しいでしょ俺」

A 「あ、そうやってすぐ調子に乗る」

玲「いいじゃん、」

そう言いながら、ギュッと私の手を握ってきた

A 「え、･･･ダメだよ外で」

玲「嫌なの？」

A 「い、嫌じゃないけど、外はダメだよ。･･･色々と」

玲於くんは、芸能人なんだから

そういうの気にしてないとだめでしょ

玲「いいよ、たまには、･･･それに俺はAちゃんと手繋ぎたいもん」

そんな事言うなんて反則だ

A 「･･･私も繋ぎたい。」

玲「じゃあ、繋ごうよ」

そう言って、グッと私の腕を引く

触れ合ってる肩と

繋がれてる手が熱い

.