１９.君に恋したセカイで ページ4
しまside
その日は雨が降っていた｡俺の隣にはAが寝転んでいる｡きっと目が覚めたら､Aはまたいつもの笑顔で"おはようございます"って｡
Aを愛して､俺を愛して｡そんなことを繰り返す今日という日々は飽きてしまった｡
1人また苦しくなる｡
｢…んん…｡…志麻､さん｡おはようございます｣
いつもの笑顔でAは言う｡
｢うん､おはよう､A｣
神様､どうしてだろう？ただAが愛おしくて…｡
愛して､殺して､笑って､泣いての繰り返し｡…もうこれで何回目？
｢志麻さん､どうしてそんなにツラそうにしてるんですか？｣
｢何でもない｡…Aがいなくなったらどうしよって｣
｢志麻､さん…｣
ねぇ､ごめんね｡教えて､Aは何を捨てたの？教えて､無残で馬鹿げた俺の物語の結末を｡
―景色が暗転した｡
目の前に広がったのは白々とした景色｡真ん中にはAがいた｡そっと触れると､冷たかった｡
神様､どうしてだろう？ただ俺が正しくて…｡
悔やんで､憂いた､麗しく､尊い日々が｡…もうこれで終わりなんて｡
｢A､A…！なぁ､目ぇ覚ましてや…！｣
ねぇ､お願い｡俺はAといれたらそれでいい｡無様な俺の拙い願い事一つ､聞いて…｡
…冷たいAを抱きしめた｡頭のネジが外れそうな頭痛の中で｡
神様､もう嫌だよ…｡
｢…志麻さん､志麻さん…！｣
遠くで声がした｡俺の愛して止まない声が｡
｢はぁ､はぁ…！…A､か…？…A…｣
気付けばAを抱きしめていた｡
｢志麻さん…｡ずっと､うなされてたんですよ…｡良かった…！｣
あれは､夢やったんか｡…厭にリアルな夢やったな…｡
｢…A､Aはどこにも行かへんよな？一緒におってくれるよな？…うんって言ってくれ…｣
｢もちろん､一緒にいますよ…！志麻さんを1人になんてしないです！｣
｢…A…！｣
涙は零れ落ちて止まらない｡それでもAがいてくれるなら､そんなことどうでもよかった｡
―意外と人間は単純な生き物やな｡
****
なんとなく題で察してください｡書きたくなったので書きました｡懐かしい曲たちです｡
昨日のセンラさんの自撮り､イケメンでしたね！浦島コラボといい､センラさんといい､最高過ぎでした！今､兄さんズ聞いてますｗ
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作者名：４６猫 | 作成日時：2019年3月20日 16時
