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「結構広いんですね、このホール」
広々としたホールを歩きながら、相葉さんに話しかける。
A「そーですね、この広いホールで動き回る子どもを1人で見なきゃないのは大変ですよ〜」
相葉さんは、大変だとはいうものの、子どもと接するのが楽しくて仕方ないという様子だ。
「好きなんですね、このお仕事」
A「勿論っすよ。最初こそ院長に誘われてなんとなく始めた仕事だったけど…今となっては大好きな仕事です」
嬉しそうな横顔を見て、こっちまで笑ってしまいそうになる。
なんだか不思議なオーラを持った人だ。
周りの人を明るい気分にさせる。
「院長さんに誘われて始めたんですか？」
A「あ、はい。俺、実家が中華料理屋をやってるんですけど…なんか、自分の進む道とか考えたことなくて。漠然と、まあ店継ぐんだろうなーみたいな感じだったんすよ。そこに院長がやりたいことがないんだったらやってみないか、って誘ってくれたんです」
「院長さんとは、どのような御関係なんですか？」
A「院長ね、うちの店の常連さんだったんですよ。俺が店の手伝いで出てる時にちょっと話したりとかしてて…んで、親しくなって。誘われたのオッケーした後で年下だってわかったときはびっくりしましたけど」
そこまで話すと、またあの独特な笑い声をあげる。
「相葉さんのほうが年上なんですか？」
A「一応、俺のが1つ上なんですよ〜。でもね、院長は院長ですから」
そう語る相葉さんには院長への敬意や信頼が見えた。
「…あ、そういえばここの子どもたちって、普通に元気そうに見えますけど……」
“それなのにどうしてたらい回しにされてしまっていたのか”そう尋ねたかったが、次ぐ上手い言葉が見つからず、思わず言葉を濁してしまった。
すると、相葉さんはその意図を汲み取ったかのように代わりに言葉を続けてくれた。
A「ここの子どもたちのほとんどはね、重い病気を持ってるんですよ。しかも、もう一生治らないような病気だったり、手術で治ることがあってもその手術のリスクが高すぎたりだとか、あるいはお金がかかりすぎてしまうんです。そういう子って、預かる側のリスクも高いんですよね〜」
相葉さんは何事もないような様子でさらりと言ってのけた。
そして「病気持ってない子もいますけどね。家庭事情が複雑だったりするんですよ」と続けた。
きっと相葉さんも院長も、そういうこと全部受け入れた上でこの仕事をしてるんだろう、そう思った。
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mii(プロフ) - とても面白いです！更新待ってます！ (2015年8月10日 18時) (
レス) id: 78c4d9be48 (このIDを非表示/違反報告)
あゆあら ［移行先］(プロフ) - satoshiikoさん» はじめまして、閲覧有難うございます！楽しく読んで頂けたみたいで嬉しいです(*･ω･*)翔くん、これからも奮闘しますよ!!(･ω･)b 智くんは作ってくれるのかな？二人の料理の腕どうなるんでしょう…(笑)そんなところも含めて更に楽しんで読んで頂ければ幸いです！ (2015年3月30日 20時) (レス) id: f5c4dbb5c0 (このIDを非表示/違反報告)
satoshiiko(プロフ) - はじめまして！ 今日の昼休みに此処を見つけて、とっても楽しく拝見しました。 続きも楽しみに待っています。 頑張れ翔くん、しっかり子育てしてね。そのうち智くんが料理してくれるようになるのかな？ 翔くんより５才の智くんの方が上手かったりして^ - ^ (2015年3月30日 19時) (レス) id: 48c930074b (このIDを非表示/違反報告)
あゆあら ［移行先］(プロフ) - ティアラさん» 大好きなんて言って頂けてほんとに嬉しいです！(´ `)更に楽しんで頂けるよう頑張って書いていきます！ (2015年3月30日 13時) (レス) id: f5c4dbb5c0 (このIDを非表示/違反報告)
ティアラ(プロフ) - こんにちはー！！(*^^*) 私この小説大好きです！♪ 続き楽しみにしてますね！(^^) (2015年3月30日 11時) (レス) id: 0f06d7a82f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆあら x他2人 | 作成日時：2015年3月29日 21時
