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智くんの手を握って部屋を出る。
俯きがちに歩く智くん。
そんな智くんを見て、早く自信を持って前を向いて歩けるようになってほしいな…と心の中で願う。
「あ、そういえば…荷物って、どこにあるの？」
O「…僕の部屋」
そう言って智くんは部屋があるであろう方向を指差す。
「案内してもらってもいい？」
俺の問いかけに無言で頷き、そっちの方向に歩き出す。
少し歩くと、両側に扉の沢山並んでいる廊下に着いた。
智くんはそこをずっと行ったところの、突き当たりから4番目くらいの扉の前で立ち止まる。
そして扉を開き、静かに中へ入っていく。
「お邪魔しまーす...」
俺も後に続き、部屋にはいる。
智くんが、これ、と指差したのは手提げかばんだった。
「これだけ？」
O「うん」
そのかばんを持って智くんが答える。
「何が入っているの？」
俺の問いかけに、智くんは無言でかばんの中身を取り出した。
出てきたのはクレヨンやスケッチブックなど、お絵描きに使う道具。
それから、最低限の衣服だった。
O「他の生活雑貨は院長先生が送ってくれるって言ってた」
そう言いながら、最後にかばんから出てきたペンダントらしきものを握りしめる。
大切なものを守るかのように、小さな手の中にきゅっと収められたその正体が気になって「それ、何？」と身を屈める。
智くんは、躊躇うような表情を見せた後、
O「......ひみつ」
とそれだけ言って、少しゴツめのチェーンを首に通す。
トップには縁取られたブルーのターコイズが揺れていた。
その大人びたデザインのネックレスと幼い智くんとのギャップに少し違和感を感じつつも、いつか話してくれる日まで気長に待とうと決めた。
着ていたTシャツの内側にそれを大事そうに仕舞い込んで、行こう、と言わんばかりに俺を見上げた。
S「院長さんのとこ寄って、さよならしてから行こうか？」
俺にこくっと頷いて見せ、それを確認にて俺も、2人で歩き出した。
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mii(プロフ) - とても面白いです！更新待ってます！ (2015年8月10日 18時) (
レス) id: 78c4d9be48 (このIDを非表示/違反報告)
あゆあら ［移行先］(プロフ) - satoshiikoさん» はじめまして、閲覧有難うございます！楽しく読んで頂けたみたいで嬉しいです(*･ω･*)翔くん、これからも奮闘しますよ!!(･ω･)b 智くんは作ってくれるのかな？二人の料理の腕どうなるんでしょう…(笑)そんなところも含めて更に楽しんで読んで頂ければ幸いです！ (2015年3月30日 20時) (レス) id: f5c4dbb5c0 (このIDを非表示/違反報告)
satoshiiko(プロフ) - はじめまして！ 今日の昼休みに此処を見つけて、とっても楽しく拝見しました。 続きも楽しみに待っています。 頑張れ翔くん、しっかり子育てしてね。そのうち智くんが料理してくれるようになるのかな？ 翔くんより５才の智くんの方が上手かったりして^ - ^ (2015年3月30日 19時) (レス) id: 48c930074b (このIDを非表示/違反報告)
あゆあら ［移行先］(プロフ) - ティアラさん» 大好きなんて言って頂けてほんとに嬉しいです！(´ `)更に楽しんで頂けるよう頑張って書いていきます！ (2015年3月30日 13時) (レス) id: f5c4dbb5c0 (このIDを非表示/違反報告)
ティアラ(プロフ) - こんにちはー！！(*^^*) 私この小説大好きです！♪ 続き楽しみにしてますね！(^^) (2015年3月30日 11時) (レス) id: 0f06d7a82f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆあら x他2人 | 作成日時：2015年3月29日 21時
