【暗殺教室】君のことを見つけた【杉野友人･赤羽業】

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それから、私たちは高校に入学した。


怪我も完全に治り、幸いにも二人とも後遺症などは残らなかった。



「友人ー！！」



「おう！どうした、A？」



同じ高校に進学し、彼は野球部で私はマネージャーをしている。


付き合い始めてから、呼び方も変わった。



「練習やってる？」



「やってるよ、当たりめーだろ！」



部活が終わった後も、一人で自主練をしている。


本当に、熱心だ。



「いつか、甲子園行くんだからな！」



「じゃあ、連れてってよー」



「おう！」



日の光で、流れた汗が輝いて見える。


今は面白半分で言っているけど、彼ならいつか本当に連れて行ってくれるかもしれない。



「私も練習、付き合うよ！」



土手を降りてグラウンドに走ろうとした時。









「あれ、アンタ、A？」






誰かの声が聞こえた。



振り返ると、それはいつかの友達だった人。



「……何」



あの待ち合わせ以来、全く会っても話してもいなかったのに。


まさか同じ高校だったとは。



「今野球部のマネとかやってんだ。
……そうだ、今度久しぶりに遊ばない？
もう一人のあいつも呼ぶけど。
私ら仲良かったじゃん？」



今更何言ってんの……。



「結構です。
私、貴方たちと関わる気は一切無いんで」



きっぱりそう言ってやった。



「……まだあん時のこと根に持ってんのかよ」



「へー、自覚あったんだね。
わかってるなら、話しかけんな」



私がそう言うと、彼女は舌打ちをしながら去っていった。

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