【暗殺教室】君のことを見つけた【杉野友人･赤羽業】

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あれは、夢だったのかな。



あんなに沢山のこと、本当に経験したはずなのに。



こんなに鮮明に、覚えてるっていうのに。


まだ思考がままならない脳を、一生懸命働かせる。




……喉乾いたなあ。


水、飲みたい。





そう思った私は、点滴台を引きながら病室の外に出た。


自販機で水を買おうと、財布から小銭を取り出す。


だけど、ひさしぶりに体を動かしたせいか、手が震えて、お金を落としてしまった。



「あ、やば」



床に手を伸ばした時、誰かの手も伸びて、互いの手が触れた。



「……すみません」



慌てて手を引っ込め、顔を上げる。






「…………へ？」


「え、嘘だろ……？」



「杉野くん！？」



「え、マジで西内なのか！？」



そこにいたのは、頭や腕に包帯をしているけれど、紛れもなく杉野くんだった。



それと同時に、急に大声を出した私たちは不審そうに見られていることに気づく。



「……とりあえず、向こうで話そっか」



そう言って、私たちは病院内の売店のベンチに座った。

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