【暗殺教室】君のことを見つけた【杉野友人･赤羽業】

＊31＊ ページ32

「……カルマ！？」

「……カルマくん！？」



「はは、なーんてね」



なんで笑ってるのか分からない。


冗談っぽく、なんて場違いじゃないか。



「カルマ、何やってんだよそんなとこで。独り言か？」



杉野くんが誤魔化そうと繕う。



「ううん。
それより、聞いたよ。
“こっちの世界に来たから”……って言ってたよね？」



その言葉で、二人の顔つきが真剣なものに変わる。



「……聞き間違いだろ」



「いや、違うね〜。
前々から気になってたんだ、西内ちゃんの様子が変な事」



私が……！？



「君たちは別の世界から来たんでしょ？」



見つめられている目が、直視できない。



「これで西内ちゃんが、登校日に案内されるまで自分の席がわからなかったことも、球技大会を知らないことも説明がつくよ」



「それはっ……！！」



しばらく学校に行ってなくて、忘れてたから……ってことになってたんじゃないの？





「それに、西内ちゃんが俺のことを『カルマくん』って呼んでいることも、ね」





「え……？」



「おかしいと思ったんだ。西内ちゃんが入院する前に、俺と君は一回しか会ったことないし。
確かその時、『赤羽くん』って呼んでたけどね」




何も言い返す言葉が見つからなかった。

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