【暗殺教室】君のことを見つけた【杉野友人･赤羽業】

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別に無視されてるわけじゃないんだ。

ただ、ふとした時『私はひとりぼっちだ』と感じる。

いつもは気の合う友達なのに、集団でいるときには特に壁を感じる。


「ねえねえ、今日の放課後どこ行く？」


「うーん、図書館とか？」


その日、仲良しの二人と、放課後に遊びに行くところを決めていた。

楽しそうに笑いながらスマホをいじっている。

どーしよ。

どこか良い所あるかな……あ、そうだ！


「最近駅前にカフェできてたよ。そこにしない？」


私がそう言った瞬間、二人は凍りついたように笑みを消し、顔を見合わせる。


「…………やっぱ図書館にしよっか！」


片方の子がそう言うと、もう一人も頷く。


「……だね！はは、やっぱ図書館の方がいいか！」




……やっぱ、ダメか。

私は、固まった場の空気をほぐそうと、必死に笑う。


今日も私の意見は通らない。

いつだって、そっちのけ。

何でだろ、私邪魔者なのかな。

そう思うと、キリキリとお腹が痛くなる。







放課後、私は時間少し前に集合場所に着いた。

二人、まだかなー。




ピロリーン




カバンの中の携帯が光る。


「メール……？」


二人かもしれない、と急いでメールを開く。


《ごめーん、Aがあんまり遅いからもう先に着いちゃった。
この後、二人で遊ぶからA、もう来なくていいwww》



は……？

来なくていい、って何？

約束したじゃん。

私は集合時間前に来たのに。

……そっか、嘘の時間教えられてたんだ。

ショックで思わずその場にへたり込む。

周りを通る人たちは、私のことをジロジロ見ている。

その目が何だか、


『うわ、アイツ可哀想。友達に見捨てられてやんのー』


みんながみんな、そう言っているようで、怖くなって家に走った。

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