strawberry-33 ページ3
「……ただ、約束通り最後に一度くらい殺しにきて欲しかったですねぇ」
先生は触手の一本を立てて、悪戯っぽく笑う。
「そう言うと思って……用意しましたよ!」
「ヌルフフフフ……まだまだ!」
私が振り上げたナイフは、いとも簡単に避けられてしまう。
「これならどうですか……っ!」
対先生弾を粉末にしたものを振りまいた。
「にゅやっ!!?」
先生の触手の数本と顔面が溶ける。
「ざまぁみろってやつです!」
目の前に暗殺者がいるのに油断しないなんて、ね?
「……ヌルフフフ、そんなものじゃあ先生の命を脅かすにはまだまだですよ」
殺せんせーはニヤリとする。
「知ってます。だから、後はカルマたちに任せるんです。
今みたいに油断してたら、いつか殺されちゃいますよ?」
私もカルマ直伝の、人を小馬鹿にしたような笑みを浮かべた。
「さあ、どうですかねぇ。……それより、早く行ったらどうですか」
「……ですね。ありがとうございます、先生!」
私は、舞い上がりそうな心を抑えながら、急いで教室へ向かった。
***
「へえ、教師のくせに早退を進めるのね」
「イリーナ先生、わたしは勉強も大事ですが、生徒達には青春も味わって欲しいんですよ」
「……どうせ、Aとカルマのことを言ってんでしょ?」
「……バレましたか」
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桃花紅(プロフ) - すみこさん» もし良かったら、もう一つの小説もどうぞ! (2015年11月30日 17時) (レス) id: 5e0fd11b7e (このIDを非表示/違反報告)
桃花紅(プロフ) - すみこさん» 読んでくれてありがとう!めっちゃ恥ずかしいけど、感動してくれたなら嬉しいなヾ(●´∇`●)ノ (2015年11月30日 17時) (レス) id: 5e0fd11b7e (このIDを非表示/違反報告)
すみこ(プロフ) - まさか最後こんなオチとは…感動したよ!゚+。*・感。゚(゚ノД`゚)゚。動・*。+゚ (2015年11月30日 16時) (レス) id: f52ce25f50 (このIDを非表示/違反報告)
桃花紅(プロフ) - シャルさん» こんばんは、こちらこそ初めまして!感動していただけたなんて嬉しいです…ありがとうございます(*´ω`*) (2015年6月14日 20時) (レス) id: 5e0fd11b7e (このIDを非表示/違反報告)
シャル(プロフ) - 最後とても感動しました!面白かったです! (2015年6月14日 20時) (レス) id: 3a0a787c7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桃花紅 | 作成日時:2015年4月2日 14時