【暗殺教室】運命のいちご煮オレ ２【赤羽業】

strawberry-43 ページ13

目を閉じていても、Aの存在を感じられる。

俺はずっとこうしてAに触れたかったんだ。

唇を離して目を開け、彼女の顔を見る。

そしたら何故か泣いていて、


「なんで泣くのさ」


そんなに嫌だった？……なんて冗談を言うと、無言で首を横に振って、


「私、幸せだなぁ」


なんて言うもんだから、もう、どうしていいかわかんなくなって。




しばらくして、


「そろそろ行く？」


俺がそう言った時には、返事がなくて、Aは寝息を立てていた。

しばらくそっとしとこうかなー。





「……カルマぁ…一緒にいたい、から、嫌だよっ……」



寝言でそういったA。

涙が伝う頰に、そっと手をあてる。

さっきはあんなに幸せそうだった彼女も、一人になれば今みたいに、いやそれ以上に泣いてしまうのか。

そう思うと、胸が苦しくなる。

俺はAに苦しんで欲しくないんだ。









…………決めた、烏間先生に電話しよう。

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