【暗殺教室】運命のいちご煮オレ【赤羽業】

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「ああー疲れた」


塾からの帰り道、グッタリしながら歩いていた。

あの塾は進むスピードが速すぎるんだよ。
本校舎の授業となんら変わりないんだもん。

殺せんせーに教えてもらったほうが、よっぽど身になるし。


「ただいまー」


親が仕事で誰もいないのに、つい言ってしまう。

玄関のドアを開けて、すぐさま二階の自分の部屋へ。

荷物を置いた途端、チリンチリン、と紐でカーテンにつながった鈴が鳴る。


「おかえりー」


「帰ってきてたの見てたんだ」


説明しよう。

私の部屋の窓とカルマの部屋の窓は向かい合っている。

しかもベランダからベランダの距離が近いので、大声を出さなくても普通に話せるのだ。
で、呼び出しの合図のために鈴と紐を取り付けている。

わざわざ外に出なくても、電話を使えばいいだけの話だけど、小さい頃からの遊びで、二人とも実は結構気に入っている。


「夕飯食べた？」


「いや、まだ」


「食べにくる？うちも今親いないし」


カルマの家の方を見ると、彼と目が合った。
おいで、と手招きされている。


「いいの？ありがと」


「うん、待ってるから」

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