【暗殺教室】運命のいちご煮オレ【赤羽業】

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「バレちゃったね〜」


二やついているカルマ。

いや、全然面白くないからね。


「それで、どこ行くの」


「んー、いつものとこかな」


「また！？あそこに行ったら、午後の授業までに戻ってこられるかわかんないじゃん」




そう言って連れてこられたのは、校舎の裏の山を、川の流れに沿って登ったところ。

そこは、町全体を見渡せる。

知る人ぞ、というか私達しか知らない、秘密基地のような、小さい頃からの思い出の場所。

早速、弁当の包みを開けた。


「これおいしーよ」


「本ト？それ一口ちょうだい」


「じゃあ、卵焼きと交換ね」


小学生の遠足みたいなやりとりに、小さい頃も一緒に食べたことを思い出す。


「はい、あーん」


突然目の前に突き出された箸。

そこには、私が欲しがった卵焼きが刺さっている。


「え、自分で取るから」


「あっそ。じゃあ、あーげない」


「それはヤダ」


でも、その箸はさっきまでカルマが使ってたんでしょ。

要するに、間接キスなわけで……。


「ほら、どうすんのさ」


彼は、お得意のからかい顔で催促する。


「……分かったよ、しょうがないな」


私はカルマからあーんしてもらった。

卵焼きを口にした途端、顔が赤くなるのが分かる。


「はは、可愛い」


「恥ずかしいからやめて」


カルマは何でそんなに恥ずかしげもなく、そんなことが言えるのか。

ある意味尊敬するよ。





「俺にもあーんして」

「やだ」

「えー」

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