【暗殺教室】運命のいちご煮オレ【赤羽業】

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人目を避けるように、カルマくんは廊下の端まで僕たちを導いた。


「それで……カルマくん、相談って何？」


その瞬間、カルマくんの表情は真剣なものに変わる。


「……俺さ、昨日考えたんだよねー。Aの記憶について」


「え？」





カルマくんの話を聞いて、僕らは呆気にとられた。


「え、でもそれじゃあAは俺らの事……」


「そんなの嫌ですよ！」


「……カルマくんはさ、何でそうしたほうがいいと思うの？」


さっきから少しも表情を変えないカルマくんに、僕は落ち着いて聞いてみた。


「……その方がAは苦しまない」


「っでも、Aちゃんに内緒でするなんておかしいよ！！」


茅野は隣で泣きじゃくっている。


「じゃあ、君らはAが苦しんでるのを見たことあるワケ？」


カルマくんは眉を寄せ、辛そうな顔をする。


「……それはっ、」


僕らは言葉を無くした。


「俺はAにアメリカでも、こっちの記憶に縛られずに過ごしてほしい」






「……うん」


そう返事をしたのは茅野だった。

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