【暗殺教室】運命のいちご煮オレ【赤羽業】

strawberry-19 ページ19

「A、昨日のありがと」


朝会ってすぐ、ポテトサラダのお礼を言う。

彼女はえ？ と一瞬考え込んでから、ああ、あれね！と言って笑った。


「なんか、カルマからお礼言うとか珍しー」


「俺は思ってても言ってないだけだよー。何ならもう一回言おうか？ 」


「遠慮しますーっ」


顔の前で手をブンブン振っているAが面白い。


「Aさんはいるか？」





その時、ガララッと音を立てて教室の扉が開いた。

そこにいたのは烏間先生。


「はい、いますけど……」


「よかった、すまないがちょっと来てくれ」


「はい！カルマ、ごめん行ってくる」


「うん、行ってらっしゃーい」


ヒラヒラと手を振って見送る。

急に連れて行かれたA。

去り際に見えた、なんとも言えない表情は、俺の心にモヤモヤとした影を落として行った。

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