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「え……どうして?あの場には誰もいなかったはずじゃ…!」
「ルア、静かにっ、コマチさんにバレたら意味無いでしょう。」
あわわという顔を見せるルア。可愛い。
「ルア、行きましょうよ。」
「うん…」
不安な気持ちなのか、顔がどんよりとしている。
カッ、カッ、カッ、カッ…と階段の登る音がする。
変に声を出してしまうとボロが出る可能性があるからだ。
ガチャ。
扉を開けると、ショートカットで目付きの悪い女の子。普通にしてたら可愛いんだけど、こういう真剣な時は後ずさりしてしまいそう。
「やっと来てくれたんだー。はじめまして?かな。
「何の用ですの?貴方は決して裕福な家庭ではないわ。私に逆らってもよろしいの?」
ここで弱気になったら相手の思うつぼだ。冷静に、冷静に。
「自分は裕福な家庭と思ってるんだ。じゃあ、この音声を聞かれてもまだ言えるの?あたしは証拠を持ってるんだ。別に転校生をかばうつもりでもないけど、こう言うコソコソとしたの大っ嫌いなんだよね。」
とスズカがスイッチを押す。
"これで転校生のクラスのイメージは下がったわ。"
私の声が流れる。
「………………」
ルアは完全に黙り込んでいる。
「ねえミハナちゃん。手を組まない?あたしと手を組めば、この音声は誰にも言わない。協力してくれたら、だけど。どう?悪くないでしょ?」
「貴方は何を企んでいるの?お金?」
「いいえ。あたしさー、」
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雛 - 続き楽しみにしてます! (2018年7月19日 19時) (レス) id: 6670beebf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅー 。 | 作成日時:2018年5月31日 22時