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舘は、こんなにジェントルマンな性格をしているけれど、実は運転免許を取得していない。
それなのに、その足だけを使って私のために来てくれたのだ。
『……ありがとう』
舘「それを言うなら、康二にね」
それでも、だったけれど。
舘はやっぱり、どこまでもジェントルマンだった。
向「寒くなかった？ 遅くなってごめんなぁ」
こんな夜更けなのに、こーじも文句一つ零さず車を出してくれたらしい。
それどころか、私たちの心配すらしてくれている。
『なんかさ、私、女の子みたいだね』
後部座席に舘と二人で乗り込んで、ほっとひと息。
こーじが来る前にコンビニで買ったレモンティーが温かかった。
一口それを口に含んだだけで、体の内側がぽかぽかして、すぐにでも寝てしまいそうだった。
せっかく迎えに来てくれたのに。
睡魔を誤魔化すように吐いた言葉に、二人は声を出して笑った。
向「Aちゃんはれっきとした女の子やで！」
舘「そうそう。俺らの大事な人だよ」
舘がそんなことを言うもんだから、おかしくなって。
『……彼女みたいだね』
街の灯りがほわほわ、大きく丸く光った。
眩しくて目を瞑った。
「それくらい、大切なんだよ」
そんな声が、聞こえた気がした。
続く
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こおり味(プロフ) - 美紀さん» 美紀さんコメントありがとうございます！ありがとうございます！これからもぜひよろしくお願いします！ (2020年8月11日 22時) (
レス) id: 49b60161ce (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスと熱中症に気をつけてくださいね (2020年8月8日 20時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こおり味 | 作成日時：2020年8月1日 19時
