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Sakuma side
佐「そっかー。それで怒ってたのか」
『怒るっていうか……呆れたっていうか』
「私に手をあげてくれれば良かったのに」なんて。
なんとも自己犠牲的な考え方だったけど、それでも他人を気遣って守ろうとしたAは、本当に凄い人だ。
佐「その男のスタッフさんはどうなったの？」
『もちろん私すっごい怒ったよ！ そうしたら、無言で出ていったの。彼女に謝りもしなかったの！』
あー……。なるほど。
プライドがあるのはある程度までは良いことなんだけど、行き過ぎると他人を傷つけてしまう。
せっかくそれに気づけるチャンスをAから与えてもらったのに、知らん振りをしていったわけだ。
ていうか、俺もなんかムズムズしてきたな。Aが苛立っている理由がわかった気がした。
佐「……それでも、Aは優しい行動を取ったと思う。俺は凄いと思うよ」
佐「でも今からあんのは仕事。その気持ち、引きずっていいの？ ……ダメだよね」
裏でどんな事があったって、仕事は仕事。
見てくれる、買ってくれる人はそんな事情なんて知らないし、関係ないんだから。
佐「ほら、こーゆー時こそ笑顔でしょ！」
『……うん、』
にゃはって、いつもみたいに笑って見せれば、ぎこちなく口角をあげた。
佐「もー！ ほらほら、むぎゅー！」
だから俺はわざとらしくAのすべすべなほっぺたを引っ張った。
『痛いってばー！』
佐「あー！ また怒ったー！」
……ほら、Aには笑顔がイチバンだよ。
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こおり味(プロフ) - 美紀さん» 美紀さんコメントありがとうございます！ありがとうございます！これからもぜひよろしくお願いします！ (2020年8月11日 22時) (
レス) id: 49b60161ce (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスと熱中症に気をつけてくださいね (2020年8月8日 20時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こおり味 | 作成日時：2020年8月1日 19時
