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「じゃあちょっとここで、これ読んで」
大部屋に戻って突然、スタッフさんに渡されたスケッチブック。
普段はカンペとしてよく使われるものであるそれを、ふっかではなく私が持つのはなんだか新鮮な気持ちだ。
表紙の厚紙をぺらりとめくると、
『……え』
書いてある文字に理解が追いつかず、思わず静止する。しかし、そんな隙を与えまいとスタッフさんは「読んで」と急かした。
『えっと……みなさーん注目ー』
『ここに敷いてある布団の数を数えてくださーい』
阿「あれ、一個足りない……」
……何が書いてあるかというと。
『そこでこんな企画を用意しました。
題して、紅一点と一緒に寝れるのは誰だ！ 霞A争奪合戦〜』
──こういうこと、である。
みんなが一人ずつ私にアピールをして、私が誰と一緒の布団に入るのか選ぶという企画だ。
しかしこの題には決定的な誤りがある。
それは、争奪戦と言いつつも最終決定権は私にあるということだ。
ていうかそもそも、誰が私と並んで寝たいなんて……。
目「そんな事しなくても決まってんじゃん、俺でしょ」
向「これは譲られへんで！」
佐「負けられねぇ戦いだ……！」
渡「何言ってんだよ、こっちだろ」
ラ「Aちゃん、僕んとこ来て！」
──思いのほか、もうみんなの間で火花が散っている。
まだスタートの合図もかけていないのに、みんなからのアピールがすごい。
助けてくれそうな阿部ちゃんに視線を向けるけれど、ニコニコと笑顔を返すばかりで全く手出ししてくれない。
……それどころか、こっちに来いと言わんばかりに手招きをしている。
深「順番などはありません。アピールした者勝ちです……それじゃあ、スタート！！」
ふっかの一言により、突如、戦いの火蓋が落とされた。
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こおり味(プロフ) - 美紀さん» 美紀さんコメントありがとうございます！ありがとうございます！これからもぜひよろしくお願いします！ (2020年8月11日 22時) (
レス) id: 49b60161ce (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスと熱中症に気をつけてくださいね (2020年8月8日 20時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こおり味 | 作成日時：2020年8月1日 19時
