すの男装女子

＊ ページ27

阿部 side





数日後───







『おはようございまーs....』


渡辺「なぁ。この前樹と会ったみたいだな。」


『え？』






Aが楽屋に入ってきた瞬間、待ってました。といわんばかりに翔太がAに問いかける。







阿部「あのね、教えてくれたんだよ。偶然会った時、ボソッと"みんなに迷惑かけたくない"って言ってたんだって。」


『........あの時か』ボソッ






やっぱりなにか隠してるんだ。






阿部「何に悩んでるの？」


『...ううん、大した事ないから大丈夫だよ。』






そう言ってAはまた誤魔化す。








ﾋﾟﾛﾝﾋﾟﾛﾝﾋﾟﾛﾝﾋﾟﾛﾝ








Aのスマホの通知が鳴る。









"全然返事くれない"

"ツンデレなところは昔から変わってないね"

"昔からずっと好きなんだよ"

"ずっと君だけを見てきたんだ"

"今日はこっちから会いに行くから"

"待っててね"






『っ.....』









Aが画面を見ると、表情が曇るのが見えた。







照が心配そうにAを呼んでも

なんでもない。大丈夫。の一点張りだ。








ガチャ





ｽﾀｯﾌ「失礼します。倉掛Aさんはいらっしゃいますか？」


『.....はい。』


ｽﾀｯﾌ「今日の収録のことでお話があるのでお時間いいですか？」


『.....わかりました。ちょっと行ってくるね。』









.









.









岩本「全然言わなかったな。」


阿部「そうだね。」


渡辺「なんで言ってくれないんだよ...」


宮舘「うん。心配だね。」


深澤「あとでもう1回聞いてみよう」






Aがスタッフさんと部屋を出ていき、それまで様子を見ていた舘さんとふっかも口を開いた。








ガチャッ









佐久間「おっはよーーーー！！！！」


目黒「おはようございますー」


ラウ「あれ、康二くんはまだなの？」


阿部「うん、まだ来てないよ。」


佐久間「あれ、Aもいないじゃん。」


深澤「Aはスタッフの人に呼ばれてちょっと出てる。」






ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ



ガチャッ






向井「Aおる！？」


目黒「びっくりした...」





慌てて入ってきた康二。





阿部「いや....今Aはスタッフの方に呼ばれていないけど...」


向井「え！！ちょっ、そのスタッフの人とA、どこに行ったかわかる！？」


岩本「ちょっと待って。なんでそんなに急いでるの？」







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