snow story ＊＊ snm HI

渡りに船 ページ39

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珍しく個人ラインにだてさんから連絡


メッセージにはAがトラブルに巻き込まれたの文字


は？嘘だろ？！


慌ててテレビをつけると見覚えのある建物が…


マジか…

詳しい状況がわからないから、取り敢えずAからの

返信を待つ


仕事が終わった頃にかかってきた電話


口振りからは俺を頼る素振りも気配も感じない


寂しさを感じながら、ウチに来る事を提案するけど


"迷惑かけたくない"なんて他人行儀なことを言う


迷惑なんて思う筈ないだろ？もっと俺を頼れよって


気持ちを込めてホテルからウチに避難する


ことを強引に決めた


決めたは良いけど、俺の仕事がまだ終わらなくて


迎えに行きたいのに行けない


深澤「照、なんかあった？」


「なんもないよ」


康二「さっきからめっちゃ時計みてるやん」


「…」


深澤「ん？」


実はって事情を話す


康二「俺、この後なんも無いからモモ迎えに行って

照兄のウチに送ったげるわ」って言う言葉に甘えて

Aには康二が迎えに行くまでだてさんと居るように


伝えて俺は残りの撮影をこなした


急いで自宅へ帰る


鍵は康二に預けたからエントランスからドアホンを

鳴らす

そうか、Aに迎えてもらえるんだって気づいて


ちょっとニヤけたら聞こえたのは


康二の声


え？まだ居たの？二人きりにさせたことに気づいて


慌てて部屋を目指す


今度は出迎えてくれるかと思いきや、ドアを開けて

くれたのはだてさん


宮舘「照、お疲れ」


「お疲れ、ありがとう…Aは？」


宮舘「朝からずっと撮影で疲れてたんだろうね

ソファーに座ったら直ぐ寝ちゃって」


康二「照兄お疲れ、照兄もちょっとだけ食べるよな？」

って小さな鍋が用意されてる


「康二、今日はありがとう」


康二「ええよ、久しぶりにモモと話せたし…

ほら、食べよ」


「悪い、先食べてて、俺A運んでくるわ」

ソファーですぅすぅ眠るAを抱き抱えて寝室に

連れていく


ベッドに寝かせて、メイク落としシートでメイクを

落としてやる


シートの冷たさに顔を顰めたけど起きない


無防備な寝顔康二とだてさんに晒すなよ…


化粧水とクリームを塗って、部屋を出ると


康二とだてさんがにやにやしてこっちを見ていた

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