snow story ＊＊ snm HI

ハニーナッツ ページ11

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シャワーを浴びてる彼に着替えを探して用意する


この前草津温泉のお土産って後輩からもらった


Tシャツと前に私がCMしていた男性用の下着


女の子がメンズの下着をつけるのも流行らせたい

メーカーからインスタ用にビキニタイプと、ボクサー

タイプのポップな柄のものを何枚か貰ったのを

置いてあったからそれも出しておく


着替えた彼をみるとピッタリサイズのダサTシャツが


可愛くみえる


気まずそうに、下着のことを聞かれたから理由を答える

とホッとしたような顔をした


ん？


「もしかして、元彼のものとか思ったの？」


「いや、あ、まぁ…うん」


「そっか笑

そういう類のものは無いから安心していいよ」


「彼氏がいた事ない…とか？」


「うん、って言った方が良さそうな展開？」


「いや、そんな訳じゃ無いけど…」言って欲しそう笑


「んっと、ここに越してきてから２年？くらい

になるんだけど、そういう人いなかったから」


「そうなんだ」


「じゃあ岩本さんはどうなの？」


「俺？想像にお任せします」


「あ、狡いなぁ」


「それより、岩本さんってやめない？

なんか距離あってヤダ」


「じゃあ、なんて呼べばいいの？」


「照」


「んー、呼び捨ては言い難いから照くんにしようかな」


「ん、まぁそれでもいいや」


それから二人で向かい合って、朝食を食べた

ハニーナッツをかけたフレンチトーストは

お口に合ったみたい


「このナッツ、番組で食べたことあるよ」


「そうなんだね、すごく人気で今なかなか買えない

らしいよ？

もしかして、番組の影響かな？」


「そんなに？俺らの番組の影響なら嬉しいな

番組っていえば、今度来るんでしょ？」


「うん、スケジュールの関係で延びてたのが

リスケされたみたい

今をときめくスノーマンさん、お忙しいから」


「ご迷惑をおかけしてます」

「でも、照くんと付き合う前に行きたかったな…」

「なんでよ」


「だって、彼と共演なんて、バレたら大変だし

照くんって呼んじゃうかもしれないよ？」


「バレたら不味いけど、俺の彼女だってメンバーには

紹介したいけどね？」

「え、普通にそれダメでしょ」


「なんでぇ」


「メンバーさんに気を遣わせるでしょ」


「俺は気を遣って欲しい位だけどね？」


リビングのソファーに照くんが座ると彼の膝の上で

ふみふみをはじめたチョコ

彼のこと本当に覚えているのかな？


のんびりした気分の朝食だった

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