○6話● ページ6
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小さい頃、両親といった大きな広場。
そこに私はいて、クローバーが沢山あるところで四つ葉を探してる。
“A”
私の名前を呼ぶ声がして、顔を上げると
白いお花の中で、白い服をなびかせて両手を広げる女の人。
懐かしい匂い、懐かしい声に
ひどく安心して心がふっと軽くなる。
“お母さんっ”
その人の元へ駆け寄りながら
あー、今までの全部嘘だったんだって。
辛かった社会人になってからの日々も
ヒロキに裏切られたことも
変な人に絡まれそうになって、意識失ったことも
全部。
全部、夢………
A「……」ﾊﾟﾁｯ…
…じゃなかった。
その人の胸に飛び込むことは出来ないまま目が覚めて
確かな意識が、布団の感触が
こっちが現実だという真実を、私に突きつける。
ということは
今までのは…
A「…もっかい寝よ」ﾎﾞｿｯ
現実が受け止められず、布団をもう一度被り直して
寝返りを打ったら、ズキッと頭に痛みが走る。
いった…ナニコレ。
グワングワンする…。
そうだった、昨日死ぬほど飲んだんだった。
…“昨日”？
ふと出てきたワードに
ピタッと動きを止めて
いつもとは違う感触の布団。
見覚えのない天井。
嗅いだことない香り。
それらに、初めて気づく。
全身の血の気が、サーッてひいていって
次に、冷や汗がじんわりと滲んでくる。
…ここ、どこ？
A「…ん？」
とりあえず上半身を起き上がらせて
ベットの隣にあった、大きな窓に視線をやると
ベランダに
ひとりの男の人の背中が見えた。
その人はこっちに気づく様子もなく
手すりに両肘をついて、ひたすら外の景色を眺めているよう。
A「！」
すると、左手で鼻の頭をかく仕草をしたから
ふわっと茶色く透けた髪が揺れ
ちょっとだけ横顔が見えて。
予想以上に綺麗な、その横顔に。
目が離せなくなってしまった。
「…あ」
A「っ！！」ﾄﾞｷｯ
そのまま見惚れていたら
バチっと目があってしまう。
動揺するだけして何もできない私と対照的に
何事もなかったようにカラカラッて窓を開けて
部屋に入ってきた、その人は
「起きた？」
そう言って、
ふにゃって笑った。
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爽歌。(プロフ) - ぐちこさん» ぐちこさん、コメント有難うございます(*^^*) とっても嬉しいです…(TT)！先の章でお待ちしております☆ (2018年3月30日 17時) (
レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
ぐちこ(プロフ) - はじめまして！遅ればせながら読ませていただいています♪2章も楽しみです☆(*^^*) (2018年3月29日 16時) (レス) id: d58eef616e (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - なるちゃんさん» コメントありがとうございます(*^ω^*) おもしろいと言っていただけて嬉しいです(/ _ ; ) 更新頑張りますね☆ (2018年2月24日 22時) (レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - うーん、おもしろい！ 最近智くんにハマってます！ 続き楽しみ〜〜！ (2018年2月21日 22時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - ろーるけーきさん» ろーるけーきさん！美味しそうな名前！はじめまして(*^^*)コメントありがとうございます♪ 前作からっ!?嬉しいです(TT) ﾌﾌﾌ…もう少しだけ焦らさせていただきます(´∀｀)(笑) 更新頑張りますね！！ (2018年2月21日 11時) (レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：爽歌。
| 作成日時：2018年2月9日 16時
