○5話● ページ5
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「…い、お〜い」
……？
肩のあたりをトントンと叩かれる感触を感じて
重い瞼を、ゆっくりと開ける。
すると、はっきりしない視界の中に浮かんできたのは
黒いニット帽をかぶった、いかつい男の人二人組。
A「誰…？」
「姉ちゃん一人？こんなとこいたら風邪引くよ〜？」
「いいとこあるから、俺たちと遊びに行こうよ」
…あれ？
どうやら、色々変なことを考えているうちに寝てしまっていたらしい。
そんな私のことを、ニヤニヤといやらしい笑みで見る二人組。
そう言いながらフラフラの私の手を引く。
ベタベタ触られるのが気持ち悪い。
ていうか、飲みすぎて気持ち悪い。
寝たせいで少し正気も戻ってきたから
辛うじて抵抗しなければという気が起きる。
A「やっ…嫌です、行きませ…帰ります」
「こんなんで帰れないでしょ〜？」
「俺たち優しいから。大丈夫だよ〜」
「怪しくないから大丈夫だよ〜」
怪しくないって言う人は大抵怪しいんだよっ…
そう思うのに、身体が言うことを聞かない。
勿論、私の言うことなんて聞いてくれない彼らは
どんどん人通りの少ない方に私を導いていく。
あぁ…もう。
本当にやだ。
全部自分が招いたことかもしれないけど
なんで最悪なことって、立て続けにくるんだろう。
ガンガン叩かれるように痛い頭で
そんな風に思って、また泣きそうになって
もう諦めの気持ちに入っていた時…
？「あ、もしもし？警察ですか？」
近くから、ひとりの男の人の声が聞こえた。
その声を聞いて
止まる二人組の足。
？「なんか今、〇〇公園の近くで嫌がってる女の人を男組二人がどっか連れてこうとしてて…はい」
「え？アレ俺ら？」
「やばくね？警察って…どうする」
「逃げようぜ」
その人の会話の内容を聞いて
今までのしつこさが嘘みたいに掴んでいた手をパッと離して。
二人分の逃げていく足音が
半分切れてる意識の中、遠のいていく。
あぁ…私
助かった…の…？
訪れた安堵の感情に
元々そんなに入ってなかった身体の力が
全部抜けて
ぐらっと視界が揺れてから
………意識が、途切れた。
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爽歌。(プロフ) - ぐちこさん» ぐちこさん、コメント有難うございます(*^^*) とっても嬉しいです…(TT)！先の章でお待ちしております☆ (2018年3月30日 17時) (
レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
ぐちこ(プロフ) - はじめまして！遅ればせながら読ませていただいています♪2章も楽しみです☆(*^^*) (2018年3月29日 16時) (レス) id: d58eef616e (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - なるちゃんさん» コメントありがとうございます(*^ω^*) おもしろいと言っていただけて嬉しいです(/ _ ; ) 更新頑張りますね☆ (2018年2月24日 22時) (レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - うーん、おもしろい！ 最近智くんにハマってます！ 続き楽しみ〜〜！ (2018年2月21日 22時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - ろーるけーきさん» ろーるけーきさん！美味しそうな名前！はじめまして(*^^*)コメントありがとうございます♪ 前作からっ!?嬉しいです(TT) ﾌﾌﾌ…もう少しだけ焦らさせていただきます(´∀｀)(笑) 更新頑張りますね！！ (2018年2月21日 11時) (レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：爽歌。
| 作成日時：2018年2月9日 16時
