○20話● ページ20
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それから私は
大野さんから連絡があった日だけ
あの公園へ足を運ぶようになった。
A「大野さん」
智「あ、きた」
私を見つけてふにゃっと微笑む大野さん。
ベンチに浅く腰掛けて背もたれに寄りかかってるから
すごくダラーンとした格好。
A「一ついいですか？」
智「何？」
A「連絡下さるのは有難いです。ありがとうございます」
智「うむ」
A「でも、出来れば“着いた”じゃなくて、行く前から連絡欲しいんです」
智「ちげーんだよ。聞いてよ」
A「なんですか」
智「しようと思うの。でも忘れちゃうの。んで着いてから気づくの。あ、してねーって(笑)」
だからしょーがないの(笑)って
大野さんが特に悪びれもなく話す。
いや、うん。いいんだけれど
早く来ないと、大野さんとっとと帰っちゃうんだもん。
出来るだけ長く貴方に会うためには
貴方が来る時間に合わせて行けるのが1番いい。
…けど、どうもうまくいかない。
智「今日も仕事だったの？」
A「はい」
智「お疲れ」
A「ありがとうございます」
お疲れ様って、会社でも聞いてる言葉なのに
貴方に言われると、疲れを吹き飛ばす魔法みたいに聞こえる。不思議。
…あ、そうだ。
仕事といえば。
A「大野さんって、お仕事何してるんですか？」
智「おれ？」
A「はい」
それはずっと、私がずっと気になっていたこと。
私はいつも仕事帰りだから、仕事の服のまま来るんだけれど
大野さんはいつもスウェットとか、ジャージとか
ゆるーい格好で来ている。
仕事…早めに終わるのかな？
それとも、元々着替えなくていいお仕事？
智「んー、簡単に言うと、絵描いてる」
A「絵？」
智「そお」
A「イラストレーター的な？」
智「そんな感じ」
へぇ…そうなんだ。
ビックリはしたけど、なんか意外ではないかな。
大野さんが描く絵かぁ…
A「…見てみたいなぁ」ﾎﾞｿｯ
智「ヤダ」
A「はやっ。即答(笑)」
智「なんかAには、見られたくない」
A「なんでですか。差別ですよ、それ」
智「だって嫌なんだもん」
嫌なんだもんって…子供か。
前から少し感じていたけど
大野さんはたまに、子供っぽくなる時がある。
それがまた、なんというか。
可愛い、というか。
…モテるんだろうなって思う。
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爽歌。(プロフ) - ぐちこさん» ぐちこさん、コメント有難うございます(*^^*) とっても嬉しいです…(TT)！先の章でお待ちしております☆ (2018年3月30日 17時) (
レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
ぐちこ(プロフ) - はじめまして！遅ればせながら読ませていただいています♪2章も楽しみです☆(*^^*) (2018年3月29日 16時) (レス) id: d58eef616e (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - なるちゃんさん» コメントありがとうございます(*^ω^*) おもしろいと言っていただけて嬉しいです(/ _ ; ) 更新頑張りますね☆ (2018年2月24日 22時) (レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - うーん、おもしろい！ 最近智くんにハマってます！ 続き楽しみ〜〜！ (2018年2月21日 22時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - ろーるけーきさん» ろーるけーきさん！美味しそうな名前！はじめまして(*^^*)コメントありがとうございます♪ 前作からっ!?嬉しいです(TT) ﾌﾌﾌ…もう少しだけ焦らさせていただきます(´∀｀)(笑) 更新頑張りますね！！ (2018年2月21日 11時) (レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：爽歌。
| 作成日時：2018年2月9日 16時
