○15話● ページ15
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か、完全にからかわれている…
全く聞く耳を持たれなくて、頭を抱えると
それを見てまた楽しそうにする、その人。
「はぁ〜、笑った笑った…」
A「笑い話じゃないんですよ。フラれた悲しい話なんです」
「そーだった。ゴメンゴメン」
これまた、思ってないでしょってくらいの
軽い謝り方をする彼。
もうなんかいいや。訂正しても無駄な気がする。
諦めて公園のポッと白く光る電灯を見ていると
ふぅ〜…って、隣で息を吐く音がした。
「ま、いんじゃん？そんな奴、別れて正解だよ」
A「ですかね…」
「ん。」
A「少なくとも、教訓にはなりました。“ずっと一緒だよ”は信じちゃいけないって」
「…“ずっと”ねぇ」
そこで少し、声のトーンがゆっくり
スローモーションになったみたいに低くなって。
少しの違和感とともに、彼の方にもう一度視線を向けると
彼はこっちではなく、前を見ていた。
さっきまで、トロンッと垂れてた瞳は
急に優しさを失っていて。
ボソッと、だけれど
しっかりと言葉を発する。
…あ、その目…
「無いよね。“ずっと”なんて」
私、見たことがある。
A「…あ…あの…」
「てか、さみぃ。ちょっと喋り過ぎた」
A「え？」
「じゃね。俺帰るわ。楽しかった」
A「あ、えっと…」
上手く言葉が出てこないまま
彼はスクッと立ち上がって、ニッてこっちを見る。
言葉が、出てこない。
だって、こんなに笑う貴方が
何であんなに、悲しい瞳をするのか。
「またね」
それだけ言って
私を置いて遠ざかっていく、猫背の背中。
貴方のこと、見たことあるような気がしてたのは
気のせいなんかじゃなかった。
あまりに第一印象とイメージが違いすぎて
なかなか一致させることができなかったけれど
でも
あの悲しい冷たい目。
いつかの夜、ネオン街で見かけた
ロボットのように動く、冷たく美しい人は
確かに、あの人だったんだと思った。
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爽歌。(プロフ) - ぐちこさん» ぐちこさん、コメント有難うございます(*^^*) とっても嬉しいです…(TT)！先の章でお待ちしております☆ (2018年3月30日 17時) (
レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
ぐちこ(プロフ) - はじめまして！遅ればせながら読ませていただいています♪2章も楽しみです☆(*^^*) (2018年3月29日 16時) (レス) id: d58eef616e (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - なるちゃんさん» コメントありがとうございます(*^ω^*) おもしろいと言っていただけて嬉しいです(/ _ ; ) 更新頑張りますね☆ (2018年2月24日 22時) (レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - うーん、おもしろい！ 最近智くんにハマってます！ 続き楽しみ〜〜！ (2018年2月21日 22時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - ろーるけーきさん» ろーるけーきさん！美味しそうな名前！はじめまして(*^^*)コメントありがとうございます♪ 前作からっ!?嬉しいです(TT) ﾌﾌﾌ…もう少しだけ焦らさせていただきます(´∀｀)(笑) 更新頑張りますね！！ (2018年2月21日 11時) (レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：爽歌。
| 作成日時：2018年2月9日 16時
