もしもヒーローになれたら２ (ページ18)

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涼しげな蓮の花ページ18

照side

新曲のレッスンしてたら、めめが急に動かなくなった。
熱中症を心配したけど、意識はハッキリしてるから違う。

康「めめ、ちょっと休んどき」

アクロバット用のマットに、めめを横にさせる。

ラ「水、ココ置いとくね」

レッスン中断して、朝からのめめの様子をおさらい。
と言われても、皆仕事だったから朝の状態を知らない。

舘「そういえば目黒、ココで話した時ぎこちなかったな？」

舘さんから、思わぬ情報ゲット！
少しの変化でも気付く舘さんなら、かなりの有力情報だよ。

舘「俺としゃべってただけで、汗スゴかったんだよ。
目黒とそんな話す方じゃないけど、敬語も堅かったし」

照「・・・そうだ、ナイト何か知らないの？」

一瞬忘れてた。玉雪のナイトなら、何か知ってるかも！

ナイ「蓮は忘れてるみたいだけど、サドネスに会ったすの。
何されたかは、僕寝てて詳しくはわからないすの・・・」

翔「ナーイートー？お前も寝てたのかよ！」

そういえば翔太も、猫になった時はシナモ寝てたんだっけ？
玉雪のサドネスセンサー、寝てて機能してねーな。

サドネス絡みとわかれば、一気に警戒体制。
逃げ道だけ確認して、めめの様子を見ておく。

その前から、なんかガサガサしてんなーとは思ってた。
めめの方振り返ったら、背中から何か出てる！？

スノ「大丈夫か、めめ！？」

よく見たら、背中からツルっぽいのが伸びてた。
それがめめに巻きつくと、そこからなぜか蓮の花が咲いた。

舘「蓮の花言葉、清らかな心・休養・神聖・離れゆく愛」

花言葉に詳しい舘さん。
そのイメージだと、迂闊に花切れないなー。

って、呑気に考えてる場合じゃなかった。
成長した蓮の花が、俺ら目掛けて襲って来た！

確認した逃げ道を辿って、庭までなんとか逃げ切れた。