もしもヒーローになれたら

☔止まない雨は涙のせい ページ38

照side

今日はSnow Man、全員揃ってオフ。

佐 「うぇ〜、ジメジメ〜。 雨やだなー」

佐久間の言うとおり、外は生憎の雨。
さらにSnow Manには、偏頭痛持ちが多い。
今日は特に翔太や俺は、テンションが低い。

・・・って毎回、俺の雨男のせいじゃないからね！？

しかし今回俺以外にも、頭を悩ませてる人が・・・

阿 「うーん、どうもおかしいんだよなー？」

ブレ「何かあったんですの？ 亮平」

阿 「天気予報は今日雨で合ってるんだけど、
朝からこんなに降る予報じゃないんだよねー」

蓮 「たまには外れる時もあるんじゃないの？」

阿 「確かに予報の精度は上がってるけど、完璧じゃない。
難しいんだけど、この外し方は理解に苦しむよ」

そう、悩んでいたのは気象予報士の資格を持つ阿部。
本人の話によると、ゲリラ豪雨とも違うらしい。

照 「このくらいなら、すぐ止みそうだけどな？」

窓から手を出して、雨の具合を確かめた。
手を出した瞬間、普通じゃない雨だと気付いた。

突然思い出したのは、今の俺のきっかけになった出来事。
ドラマ撮影の合間、腕相撲してボロ負けした時の光景。
それからトレーニングして、SASUKEに出るまでになった。
今となっては感謝しているけど、当時めっちゃ悔しかった。

でもそのドラマの時、当然俺はジュニア。
この時から、WESTのシゲやケンティーと仲良くなった。
ただそんな昔の話を、雨だけで思い出すか？

深 「照、険しい顔してるけど？」

照 「この雨、普通じゃない！」

ウッソだー？ なんて言いながらも、手で雨を集めるふっか。
溜まった雫を、相棒のトイに見せて臭いチェック。

トイ「この雨、サドネスの気配がするすの！」

全員「サドネス！？」

阿部の感じた違和感は、当たってたんだ！
でも、どこから来てんだ？ 手分けして調査する。

蓮 「ダメっスね、この近くには姿見えなかった」

ラ 「傘ナシで行っちゃダメだよ！ 何されるか・・・」

めめがめっちゃ心配なラウール。
心なしか、落ち込んでるように見えるめめ。
・・・雨まともにくらうからだろうよ？

ココでネットの情報を元に、天気を調べてた阿部が一言。
阿 「見つけた！ この雨、サドネスの作った偽物だよ」

敵の場所を特定したものの、どうやって引きずり出す？
高い所へ行ける方法は思い付くが、雲の上はさすがにない。
それにこの雨、メンタルめっちゃやられる！

・・・そうか、あの手があった！

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