△たとえどんな姿でも ページ33
しょっぴーside
全然よくない! パニックパニック。
あっぶねー、うっかり涼太と離れる所だった・・・
そうか佐久間、今俺ロシアンブルーって猫なのか。
フードに身体を入れて、落下の危険は避けられた。
さすがに子猫じゃないから、シッポまでは収納出来ず。
猫らしい肉球のグリップの効きに驚いたものの、
落ちないように肩あたりに前足?手?を乗っける。
それからすぐに、マネージャーの車が来た。
そんな短時間で、元には戻れないか。 皆マジでゴメン!
猫になりましたなんて、簡単には説明できっこない。
・・・ってか、誰か気付いてんの?
猫なりの頭で必死に考えてたら、涼太の動きが止まった。
首の後ろからよく見たら、マネージャーの車の上にカラス。
しかも、3匹ご丁寧に並んでいる。
涼太、カラス苦手なんだよなー?
子供の時に頭ど突かれてから、声だけでも苦手に・・・
舞台の楽屋で寝てて叩き起こされた時には、
さすがに同室だったメンバーに申し訳ないと思ったさ。
猫 「フー、シャー!」
翔 (オラ、出てけ! 涼太が車乗れねーだろーが!)
ジーっと睨み合う事10秒。
ちょっと車の屋根が熱持って熱かったけど、
ジャンプしたら勇気出してカラス達に威嚇!
すぐさまカラスは逃げて行った。
またジャンプして、今度は涼太の胸に飛び込む。
しっかり受け止めてくれたのに安心してたら、皆から一言。
スノ「・・・今の、翔太!?」
その瞬間、煙がモクモク出てきて俺を包んだ。
煙が晴れたら、俺は猫から元の人間に戻っていた。
マネージャー、急に俺がいたんでビックリしてたな?
やっぱ戻ったけど、猫でしたなんて言えねーわ。
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作者名:flavor | 作成日時:2022年5月25日 0時