もしもヒーローになれたら (ページ29)

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△甘いワナにはご用心ページ29

しょっぴーside

やべっ、もうこんな時間かよ。
久々の１日オフで美容サロンやら予定詰めこんだら、
全部予定こなした頃にはすっかり夜になっていた。

24時間明るい街を、急ぎ足で家路につく。
ふと気になって路地裏を覗くと、
見知らぬ女の人が何か売ってた。

ビノ「ビノスのソロモングミはいらんかねー？」

知らねーモン売ってんな？
こんなの怪しいったらありゃしない。
と思ってたら、うっかり女の人と目が合ってしまった。

ビノ「お兄さん、アンタいい顔してるね。
このグミは美容にいいんだ。兄ちゃん、１つどうだい？」

・・・ふーん、美容にいいなら？グミなら食うし。
もしよかったら皆にも勧めてみようと、いくつか買ってみた。

ビノ「まいどありー」

静かに家に帰って、夜の美容ルーティンをささっとこなす。
スキンケアは念入りに。毎日やるのがポイント。

意を決して、自分の部屋でグミの袋を開ける。
手に取ったのは、青い猫がデザインされてたグミ。
匂いは悪くない。青だから、ソーダ味か？

一口で食べたら、急激な眠気に襲われた。
行儀悪いけどベッドの上だったから、そのまま寝た。
お風呂は仕方ない、朝入るか・・・

まさか次の日、大事件が起こるなんて思ってなかった。