○ふっかさんの戦い方 ページ11
えー、どうなってんの? わら。
逃げらんなそうだから、花壇近くの草むらに隠れとこう。
トイ「こんにちはですの」
深 「うぉっ、変わった人形がしゃべってる!
・・・どんな仕掛けになってんだ?」
トイ「人形じゃないですの! 玉雪のトイすの」
紫の玉雪 トイが話しかけてきた。
クレーンゲームのキャラに、こんなヤツいたっけな?
トイ「・・・しっ、気付かれてるすの」
いやーちょっと、言われたからって出れないでしょう。
ガサガサ歩く音聴こえてるし・・・
深 「行かなきゃダメ?」
トイ「そのままだと、いずれキッツー集団に潰されるすの。
専用武器があるから、それで戦えるすの」
しぶしぶ腕時計のフレームを一周なぞる。
出てきたのは、香水のボトル!?
深 「戦えるワケなくない!? ショボいにも程が・・・」
トイ「その香水は、辰哉の匂いすの。
匂いを嗅いだものなら、何でも言う事聞くんですの。」
深 「何そのチート。 面白そうじゃん」
試しに匂いチェック。 うん、俺の好きなサッパリ系だね!
五臓六腑に染み渡るわー・・・
ビックリして立ったついでに、目の前のキッツーにかける。
深 「自分と同じ見た目のヤツ、やっちゃってよ」
香水がかかったキッツーは、向きを変えて味方に襲いかかる。
でもたまに攻撃が飛んで来そうで、ちょっと怖い。
深 「もしかして、動く物以外もイケんのかな?
草むらの雑草達、俺の事守って!」 シュッ
長く伸びた雑草が、壁となってふっかさんを守る。
そこに背面のフェンスの隙間から、
佐久間のブロッサムピルエットで出た桜が流れてきた。
深 「おー、佐久間のヤツ暴れてんねー。
俺も何かこう、カッコいいの出来ない?」
トイ「腕時計のフレームを、ボトルの口に嵌めるすの」
深 「あーね、了解。 OK、やってみよう。
ブルーミングフレグランス」
佐久間のブロッサムピルエットの風に乗って、
ブルーミングフレグランスの香りが広がっていく。
辺り一面が花畑となり、匂いを嗅いだキッツーは
穏やかな顔つきで、眠りにつくのであった。
深 「ヤッベー、2枚目な所魅せちゃったわ!」
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作者名:flavor | 作成日時:2022年5月25日 0時