Dia nevado

３７-purple- ページ41

-Fukazawa-



ー阿「大切な人は何がなんでも大切にするんだよ。」





この言葉を聞いて伝えることを決めた。



なんつーか、まぁ。俺知ってたし？(笑


阿部がAちゃんのこと忘れてないって。





やっと軌道に乗った大切なグループ


その中のメンバーの大切な人




...じゃあ俺にとっても大切な人じゃん？



しかも阿部！

何年の付き合いだと思ってんだよ！


毎年冬になると大切に持ち歩くもの。
あの子に貰ったものだろ？




覚えてるよ。


当時誕生日迎えた阿部が翌日からそれを身につけていたこと。




そして大事な舞台、ステージ、試験勉強の時絶対そばに置いておいたこと。






学業に専念する
って、
Aと別れることにした
って言ってきたあの日も




たくさん自分の中に溜め込んで爆発しかけたあの日も




大学合格、卒業の報告をした日も



院に進みたいと俺らに伝えてくれたあの日も




阿部の人生の中のターニングポイントには必ずその2つがあっただろ







Aちゃんも言ってたんだぜ？


ー亮平くんをよろしくお願いします。

ーきっと私は負担になる。

ー今後のことを考えたらこれが最善なんです。

ー深澤くん、私亮平くんのこと好きですよ

ーこの先どんな未来があるかわからないですけど、きっと生涯変わらない大切な人です。

ー大好きだから...ｯ。





強い子だよ本当に。

俺はその時にAちゃんの涙初めて見たよ。
泣いてる子にこんな表現適切かわかんねーけど、綺麗だったぜ？



何より大切なお前の事を思って流してるんだから、綺麗に決まってるか(笑。





そして、きっと彼女も今も阿部、お前のこと想ってるよ





ベット脇に置いてあった手作りの男の子の人形

季節外れのマフラーの色は




緑だったんだから。









ーーーーーーーーーーー



阿「ふっかごめん！今日高地と飯の約束してんだ！」

「なんだよお前！私よりこーちを取るっていうのね！あなたとなんかお別れよ！！」

岩「ふっか...、キモイぞ(笑」


こら照。含み笑いすんな。笑うならそこで笑い転げてる佐久間くらい盛大に笑え。




阿「んー。高地とご飯してからでもいい？」

「つーか、俺もそこ行っちゃダメ？」

阿「えっ！...うーん...。」

「...マイナスなことはねーよ？(笑」

阿「まぁ、ふっかは...そうだよな(小声)。高地には言っとくから、今日3人で飯行こう。」

「おう(笑。久々だな。」



運命のダイスはもう転がってんだよ

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