Dia nevado

２７-yellow- ページ30

-Yugo-




今日は久しぶりにオフ


過ごしやすい気候に家にいるのも持ったいねぇなって思ったから

ブラブラっと気の向くままに車を走らせてみた





なかなか一人で買い物することもないからな〜




「そろそろ昼飯でも食うか」



なんて独り言ちながらパーキングに車を停め、ひとりでも入れそうな店を探す





「いー天気だなぁ。」





春の陽気、という時期は過ぎたが本当に今日はいい天気だ。




暑すぎず寒すぎず、絶妙な気温
程よいく風が吹き抜け、その度に頬にあたる柔らかな風が気持ち良い




「ほんと絶妙。」





どちらかが強すぎると不快にも感じてしまう


でもどちらもが互いにバランスを取り合い、調和しあってる
この空気にふれることが気持ちが良いくらいだ






あの二人もそうだった




補い合い、支え合い、励まし励まされ、隣に立ちながら歩んでた3年間...、いや3年とちょっとだったかな。

素敵な2人だった。



会ったのは一度きり、あとは阿部ちゃんの惚気(阿「おいっ！」)。




忘れられないのは茶色がかった意思の強い瞳





あと、、、

結構おっちょこちょいな阿部くんをフォローしてる姿...(笑






お互いの夢を思うがゆえ、そして、互いが互いのことを想うゆえに下した決断...



ほんっと、当時の阿部くんは落ち込んでたね！


雪城ちゃんはこの数年の間なにをしてたのかな。なにをしてるのかな。




雪城ちゃん、阿部ちゃんはまだキミを想ってるよ

きっと、キミもじゃない？







ただの第三者からの意見だ





雪城ちゃん、キミは、阿部ちゃん以上に阿部ちゃんのことを考えてくれていたよね


俺は阿部ちゃんからの雪城ちゃんへの気持ちしか聞いてなかったから、キミがどれほど阿部ちゃんを想っていたなんて分からないけど




きっとキミは誰よりも阿部ちゃんのこと想って、考えていたよ





阿部ちゃんの惚気の節々から感じられる、雪城ちゃんから阿部ちゃんへの愛情が
本当に素敵だと思ってたんだ





俺らよりも年下なのに、何度もお姉さんみたいに思ったよ(笑





阿部ちゃんには雪城ちゃんが


そしてきっと、


雪城ちゃんにも阿部ちゃんが必要なんだよ






穏やかで優しい空気が、空の青と雲の白さが、太陽の光と吹く風の優しさが

全てが調和している今日の天気のように、、、







「ん？」


「あれってもしかして...。。。」



雪城ちゃん、キミは阿部ちゃんにまた会いたいって思ってますか？

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