幸せの街。~Briller~II

III ページ9

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｢大丈夫だよ、涼太だよ｣


翔｢ぃや、はぁ…ｯはぁっ…｣


｢辰哉ごめん、ちょっと出ててもらえる？｣


辰｢わかった、下にいるから必要なもんあったら言って｣


｢ありがとう｣























未だにパニックに陥ってる翔太を落ち着かせるために、1度辰哉に部屋から出てもらった。






ブランケットを頭から被せて2人だけの空間を作る。




そうすれば必然と目が合うから。




















｢しょーた、大丈夫、大丈夫｣


翔｢ｯはぁっ…ｸﾞｽｯ、りょ、た…｣


｢ん、落ち着いた？涼太だよ、怖いことは何も無いよ｣


翔｢っ…ん、はぁ…ｸﾞｽ｣


｢大丈夫だよ、俺がいるから｣






















しばらく抱きしめたまま背中を摩っていると、聞こえてきた寝息と重くなった体。




優しく寝かせて、温くなった冷えピタを変えて1度部屋を出た。







ドアを開けると仕事着に着替えた辰哉の姿。






























辰｢大丈夫？｣


｢なんとかね。教えてくれてありがとう｣





辰｢熱出したの知ってたからさ、心配になって覗いて声かけたんだ。そしたら苦しそうにしだして…

…ごめん、勝手なことした。｣


｢大丈夫だよ。辰哉のおかげですぐ気づけたんだから｣

｢体調崩してる時は翔太、精神的にも弱っちゃうんだよね。だから、まだ俺以外は怖がってるのかも、｣


辰｢そうだよな、一応みんなにも伝えとく｣


｢うん、お願い｣





辰｢仕事行ってくるね。大介今日休みだから、買い出しとかあったら行かせちゃって｣


｢わかった笑
気をつけてね、仕事頑張って｣


辰｢ありがと、いってきます｣


｢行ってらっしゃい｣



















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