・ ページ20
.
Meguro seid
目「っ…、」
俺は初めて"天使"を見た。
横から見えたその横顔、身体のしなやかさ、表情。
もう、何もかもがこの世のものとは思えなかった。
そのくらい、Aくんの演技に惹き込まれた
そして、俺の心はAくんに奪われた。
「…ゃ〜、はずっ」
踊り終えると顔を赤くし手で顔を隠したAくんは、もう俺の全てだった。
初めて感じたこの思い。
この人になりたい。この人の為ならなんだって出来そうな気がする。
「……ってお〜い、目黒くん〜？」
目「っはい！」
「今やったみたいに出来る？多分、そうすれば今後のレッスンついていきやすくなると思うんだけど、」
目「できますっ！」
俺が元気よく返事をするとびっくりとした顔をして肩を震わせた。
「…っふはは、やっぱ目黒くん面白いなぁ」
そう言ってあのふわりとした笑い方じゃなくて、少年の様に笑うAくんを初めて見た。
そして、その初めてに俺は高揚感に包まれた。
目「…っ、」
「目黒くん、とにかく明日がんばろうね」
さっきの笑顔が嘘だったかのように、真剣な顔になるとそう言い俺の前に手を差し出した。
目「っはい、！」
「ふふっ、じゃあまた明日」
そう俺に微笑むとAくんは仕事があるから、と言って荷物を持つと部屋を出ていった。
あれ、？なんで仕事なのに残ってたんだ…？
その時、ゴトっ、と音を立てて何が落ちた。
目「これって…、」
そこに落ちていたのは、Aくんが持ち歩いている日記帳で、丁度ページがめくれていた。
そして、そこに書いてあったのは、
.
.
.
.
「…ってお〜い、めめ〜？」
目「っはい、！」
「今の話、聞いてた？」
目「…聞いてませんでした」
「もぉ〜、やっぱり」
そう言って、ふわりと体を動かすAくん背中を見つめる。
あの日、俺の心はAくんに奪われた。
それ以上に、俺はAくんの性格が大好きだ。
「…めめはねぇ、手足が長いから〜」
俺の特徴をいち早く掴み、分かりやすく伝えるAくんはきっといつまで経っても俺は越せないんだろう。
けど、同じグループになったのだから俺は…、
向「あ！めめだけずるい！俺もAに教わりたい！」
「あ、康二に、ラウ」
目「しょうがない、俺が前々から頼んどいたんだから」
「めめは意地悪言わないの康二もラウも一緒にやろっか」
.
Snow Man【滝沢歌舞伎 ZERO 裏側】京都南座の舞台裏お見せします！→←あの日の出来事
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 451人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：suger | 作成日時：2022年2月19日 12時
