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岩「阿部くん！」
収録は一旦止まっていて、
さすがインテリ芸能人の集まり、
手際よく色々手を尽くしてくれていた。
有「阿部くん大丈夫？
立てる？一回休むか。」
有田さんが隣で声をかけてくれたが、
その頃には視界はかなり戻ってきていた。
「収録止めてすみません、
貧血気味なだけです、続けられます」
回答席に手をついて立ち上がると、
まだ少し視界はぐらついていたが、
やれないほどではない。
相手チームや
司会をしている上田さん、アナウンサーさんも近くまで来てくれていて、
心配そうに顔を覗き込んでいる。
「本当に大丈夫です！
すみません、やりましょう！」
わざと明るく言うと、
みんな心配そうな顔をしながらも、
席に戻っていって、
収録は再開された。
無事に2ndステージの収録を終えると、
インテリさんたちは貧血に対する知識も豊富らしく、
岩永さんを筆頭に腕を引かれて前室まで連れて行かれると、
当たり前のように処置された。
「ほら、横になって」
「足ちょっと上げるよー」
「頑張りすぎちゃったのかな」
「なんか鉄分取れそうなもの持ってる？」
介抱の数々に思わず笑ってしまうほどだった。
カズレーザーさんは俺の腕を持って、
脈まではかりはじめる。
「本当に大丈夫です、
なんかすみません」
「貧血は舐めないほうが良いよ、
今はたまたま人がいたからいいけど、
急に気を失ったら大変だよ？
一回ちゃんと病院いきなさい」
普段おちゃらけているカズレーザーさんが真顔で言うので、
その圧に押されて、はい、と返事をした。
収録が再開される頃には、
手厚い介抱のおかげでだいぶ気分も良くなった。
その後は座っていられたし、
良いのか悪いのかチームとしては敗退して、
最終ステージは応援だったので、
比較的ゆっくりすることができた。
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葡萄 - 続き楽しみにしてます!応援してます! (2021年10月1日 7時) (
レス) id: 3255ffb603 (このIDを非表示/違反報告)
すばる(プロフ) - 初めましてすばるです。お話大好きです。haryuさんの学園のお話を読みたいのでパスワード教えて欲しいです。 (2021年3月12日 19時) (レス) id: 520852b95c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haryu
| 作成日時：2020年6月8日 0時
