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「昨日の夜、急に発作が出て。
すごい不安だった。
どうしようかなって久々に怖くなって。
薬もそれしかなくて、」
薬を躊躇ったのはそれが理由かと思えば合点がいった。
発作が頻発している時に手元に薬がなくなる不安はよくわかる。
彼は俯いたまま、
ポツリポツリと不安そうな声で話してくれた。
「うん、それは不安よな」
「でも、やっぱりみんなには心配かけたくなくて」
「わかってるよ。
いつか言うたやろ？
俺、阿部ちゃんと似てるところあるって。
分かるんよ、
メンバーに心配かけたくない気持ちも、
迷惑かけないようにせなって思ってしまう気持ちも」
大切だからこそ、
大切にされているとわかっているからこそ、
本当のことを伝えて変に心配されるのが苦しい。
だからといって欺いていることも苦しい。
でもたった一つ、たった一人でも
わかってくれている人がいると思うだけで、
助けてくれる人がいると知っているだけで
わけあえる人がいるとわかるだけで、
救われることがある。
「隠し事があっても俺はええと思うよ。
でも俺は喘息の苦しさを知ってるし、
何かあったら助けてあげられるかもしれん。
やから、もし何かあったら、俺のこと頼ってな」
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葡萄 - 続き楽しみにしてます!応援してます! (2021年10月1日 7時) (
レス) id: 3255ffb603 (このIDを非表示/違反報告)
すばる(プロフ) - 初めましてすばるです。お話大好きです。haryuさんの学園のお話を読みたいのでパスワード教えて欲しいです。 (2021年3月12日 19時) (レス) id: 520852b95c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haryu
| 作成日時：2020年6月8日 0時
