. ページ28
・
今日も朝から仕事が詰まっている。
それを理由に休みたくはなかったし、
治ったと思っていたからメンバーにそんな話をしたこともなかった。
呼吸は少し楽になったものの、
胸の奥が締まったような違和感がおさまらない。
時折、自分の予想してない瞬間に咳が迫り上がってくるので、堪える前に咳が溢れて出てくる感じがする。
そしてそれが、
とても嫌な感覚だということを思い出した。
ゆっくり立ち上がり、
乾き切った喉を水で潤してからマスクをつけて先程漁った段ボールの置かれた部屋に戻る。
薬の予備はあったっけ。
掘り返していくと、
段ボールの1番奥に、残った薬をひとつだけ見つけた。
とりあえずそれを掴んで、
同時にスマホでスケジュールを確認する。
病院に行けるとしたら…あいにく今日は難しそうだ。
うまくいけば明日、それを逃せばしばらく先になる。
たったひとつだけの薬で乗り切る自信は、
正直言って無い。
俺は頭を抱えつつ、立ち上がった。
その拍子にまた咳が込み上げてくる。
しかしゆっくりしている時間もない。
仕事の時間が刻々と迫ってきている。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 714人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葡萄 - 続き楽しみにしてます!応援してます! (2021年10月1日 7時) (
レス) id: 3255ffb603 (このIDを非表示/違反報告)
すばる(プロフ) - 初めましてすばるです。お話大好きです。haryuさんの学園のお話を読みたいのでパスワード教えて欲しいです。 (2021年3月12日 19時) (レス) id: 520852b95c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：haryu
| 作成日時：2020年6月8日 0時
