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iw「阿部、
お前もうちょっと休んでろ」
ab「…ごめん」
休憩時間も終盤に差し掛かり、
岩本くんはそう言って、
話してくるから、と俺達のもとを離れていく。
立てますか、と声をかけると、
阿部ちゃんは血色の悪い顔で俺を見て、
控えめに首を振った。
ab「手だけ、貸して」
その言葉を無視して、
阿部ちゃんの身体を支える体勢を変え、
そのままひょいっと持ち上げる。
ab「いいよ、めめ。
悪いって」
「そんな顔で言われても、
説得力無いんで」
それに。
映画の稽古中、
女形をする彼はあまりにも妖艶で美しく、
相手役を務めると決まってから、
なぜか彼を守りたく鳴ってしまっている自分がいる。
役のときみたいに、
彼を抱き寄せることが出来たなら。
俺に身を委ねて、
伏し目がちに首をかしげる彼は、
あまりにも美しすぎる。
「阿部ちゃん、」
彼を抱える腕に、力がこもった。
「頼って。もっと」
顔色は少し良くなったみたいだ。
ab「うん、」
彼はそう言って、
おとなしく俺の身体に手を回した。
ab「ありがとう、助けてくれて」
「はい、」
頼ることを知らない阿部ちゃんを守るのは、
いつでも俺でありたい。
なんて言ったら、
彼はまたふふふ、とあざとく笑うだろうか。
彼はまた目を閉じる。
安心したような穏やかな顔で。
fin.
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葡萄 - 続き楽しみにしてます!応援してます! (2021年10月1日 7時) (
レス) id: 3255ffb603 (このIDを非表示/違反報告)
すばる(プロフ) - 初めましてすばるです。お話大好きです。haryuさんの学園のお話を読みたいのでパスワード教えて欲しいです。 (2021年3月12日 19時) (レス) id: 520852b95c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haryu
| 作成日時：2020年6月8日 0時
