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Hello new day ページ36

翌日も毎朝の日課は変わらず、日が昇ると同時に目を覚まし、軽く身支度を整えるとふっかとの朝食のために寮を出た。

「おはよ、ふっか」
「おあよ〜」

いつも通り食堂の扉のすぐ近く、しれっとハッフルパフ寮のテーブルに横並びになって座る。
近くにあった水差しに手を伸ばし、現れたコップに牛乳を注いだ。

「そういえば邪魔が入って途中までだった課題は終わったの?」
「あー、それなら寮に持ち帰って終わらせた」

良かった。
全部俺のせい、とは言い難いが、佐久間たちとの一件が原因で友人の課題に支障をきたしていたらどうしようと不安に思っていたので、その言葉にこっそり安堵する。
ほのかに温かい食パンにバターを塗りこんで齧る。
その隣でコーンスープを一口飲んだふっかが、味が薄かったのか近くにあった塩を手繰り寄せた。

「もうすぐ上級生向けの選択授業の抽選あるじゃん、阿部ちゃん何の授業取るの?」

聞かれて、俺はうーんと小さく唸る。

「新しく取れる科目は文系が多くて正直悩んでるんだよね。占い学も古代ルーン文字学も今のところ惹かれないかなぁ…それだったら呪文学と魔法薬学の上級科目極めたいかも」
「そっか、今勉強している科目も何個か選択になるんだっけ」
「うん。定員割れすれば抽選なしで希望通りにコマが取れるし、もう少しレベルの高い授業受けてみたくて」

なるほどねー阿部ちゃんらしいわ、と相槌を打ったふっかに聞き返す。

「そっちはどうするの?」
「俺は占い学取ろうかなって」
「えっ意外」

ふっかって占いとかそういうの、あんまり信じないタイプに見えるのに。

「占いというか、俺昔から直感がよく当たるじゃん?だから、もしかしたらそっちの方で才能あるのかもって。とりあえず抽選だけでも申し込んでおこうかな」
「……確かに言われてみれば、ふっかって普段はふわふわしてて適当なくせに、観察眼っていうの?人を見る目とか勘はかなり鋭いよね」
「でしょ?」

ふふん、と自慢げに笑うふっかの顔がムカついたので、腕を小突いた。

「とりあえず、選択授業は離れ離れになるねぇ」

カリカリのベーコンを食べながら、ふっかがしみじみと言う。
まあそれでも、半分以上の授業で一緒なんだけどね。

「まだちょっと心配だなー」
「え、なにが?」
「ほら、選択授業は学年とか関係ないじゃない。もし同じ授業だったら、阿部ちゃん、あいつらに何かされない?」

あいつら…あぁ、佐久間達のことね。
すっかり忘れてた。

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みな(プロフ) - はじめまして。面白いです。ホウキとか杖とかも出てくるんでしょうか?続き楽しみにしておきます。 (9月15日 6時) (レス) id: 2fd29c3102 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:そらちね | 作成日時:2023年9月13日 14時

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