SnowMan/思い出 (ページ8)

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あざとい警察です！ページ8

阿部

ピコンッ

スマホの音が鳴った。岩本くんからだ。

『佐久間が、阿部に勉強教えてもらいたいって。』

俺はすぐにメールを返した。

『マジ！やった！』
『良かったな。』

それにしても佐久間が勉強に興味を持つなんて。まだ俺は家に泊めてあげてるとはいえ佐久間と距離があるから、これを機になにか思い出してもらえたらいいな。と思っていたら、いつのまにか俺んちの前だった。

「佐久間さん着きましたよ！」
「…あっうん！」

家に帰って荷物を整理したら、早速勉強を教えてみる。中学生までの内容は分かるみたい。

「なんか、懐かしい感じがする。。あと、やっぱ僕敬語やめる。メンバーなんだし。」
「そうだね。」

佐久間から敬語をやめてくれるとは思わなかった。そういやJr.のころ、あまりに勉強ができなかった佐久間に教えてあげたこともあったっけ。俺が受験の時も、佐久間は休止を許してくれてたな…

「阿部さ…なんて呼んだらいい？」
「阿部ちゃんでいいよ。」
「かわいいな…」

え、今かわいいっていった？マジ？そうだ、あざとい警察だし、あざとくすれば何か思い出してくれるかも。そうだ、もう夕飯の時間か。だったらデザートが冷蔵庫にあったはず。

「ご飯にしよっか。」
「うん！」

食べ進めて…

「デザートがあります！」
「やったあ！」
「ん…阿部ちゃん顔にクリーム付いてるよ。」
「え、マジ、どこどこ？」
「あざと…ん？あざとい…？たい…ほ？」

佐久間が何かを思い出してきている！

「ん…？」
「佐久間！いつもみたいに、逮捕してよ！あざとい警察で！」
「…はっ！」

佐久間
デザートを取り出してきて、食べ始める。あれ、阿部ちゃん顔にクリーム付いちゃってんじゃん。

「阿部ちゃん、顔にクリーム付いてるよ。」
「え、マジ、どこどこ？」
「あざと…ん？」

あざと…あざとい…たい…ほ？なんだろ、この感覚。初めて言ったやりとりなのに、なんだか懐かしい。

「佐久間！いつもみたいに、逮捕してよ！あざとい警察で！」
「…はっ！」

俺の脳内で、記憶が蘇る。

{(デビュー曲でウインクをする阿部ちゃん)あざとい警察です！逮捕ー！
佐久間、高校の漢字間違ってるよへ！？
阿部ちゃん、受験受かって必ず戻ってこいよ！うん！}

阿部亮平！僕の大切な友達！ジャニーズに入って、色々して、あの日、僕は阿部ちゃんを庇って…！