SnowMan/思い出 (ページ3)

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俺たちSnowMan ページ3

佐久間

ここは病室みたい。どういうわけか、知らない8人の人が僕を囲んでいる。身長が大きい人はラウールさん、
そこの、なんて言ったらいいかな…猫背の人は深澤達也さんっていう人らしい。

「いきなり入ってきてごめんね。俺は岩本照。」

この人も身長が大きい。でも、自分の名前も年齢も身長も分からないから比べようがないんだけど。
ここにいる人全員、僕の知り合いだったのかな…

「俺は向井康二。」
「俺は目黒蓮。」
「僕は宮舘涼太。」

宮舘涼太さんって人、とっても清潔感があるなあ。後ろにバラが見える気がするよ。

「僕は渡辺翔太。」
「僕阿部りょ…亮平。」

渡辺翔太さんって人は美容に気を使ってるのかな…あ、岩本さんが喋りそう

「自分の名前分かる？」
「分かんないです…」
「君は佐久間大介っていうんだよ」
「そうなんですか…」

自分の名前を知ったはずなのに、別人みたいな感じがする。って、自分、髪ピンクじゃん。

「10足す10は」
「20です。勉強とか単語とかは覚えてるみたいです。自分、学生なんですか。」
「30歳」

ああ…自分30なのか。普通に大人だったのか。

「佐久間…いや佐久間さんも含めて、俺たち9人はSnowManっていうジャニーズ事務所のアイドルグループなんですよ」
「男性でもアイドルとかできるんですね」
「…そうですよ」

岩本

「男性でもアイドルとかできるんですね」
「…そうですよ」

佐久間は自分がアイドルだということに驚きながら質問を返してくる。本当に勉強以外のことは覚えてないみたいだ。

「デビューしてるグループなんですか」
「デビューしてから、3年経ってます。コンサートとかもやってますし、ドームツアー決まったんですよ」
「へえ…そうなんですね…ところで僕って身長何cmなんですか」
「168cmです」

たまに関係ない質問をしてくるのが佐久間らしい。でも、前みたいな明るさは、どこかへ行ってしまったみたいだ。佐久間…早く戻ってきてくれ。