ars山コンビ(百人一首物語)OS (ページ7)

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天の原ページ7

天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも
(あまのはらふりさけみればかすがなるみかさのやまにいでしつきかも)

今日は月曜日

やっぱり、月曜日といったら『ぜろ』の番組な訳で

収録、反省会、含めて終わったのが1時だった

今日はマネージャーが早めに帰ったから、歩きで帰っている

翔「さみぃーなー」

今のちょっと、智くんみたいだったな

そう思ったら、少し温かくなった

さっき、携帯確認したら
「お疲れ様、今日もかっこよかったよー」
ってメールが来てて、すぐにお気に入りした

そのあと、「ありがとう、今から帰ります。」
って返したけど、返事はなかった

翔「さすがに、寝てるかー…」

一人で呟く

智くんだって、仕事で疲れているわけで、寝ててもしょうがない、むしろ休んでほしい

それでも、笑顔でおかえりって言って欲しかったなーって思う自分もいた

だめだなー

ふと、空を見たらとても綺麗な月が出ていた

翔「こんな都会でも、綺麗な月が出るんだなー」

普段、上向いて歩くことなんてないからその月がとても魅力的だった

翔「さとしくんと見たかったな…」

溺愛してるな、って自分に苦笑いした

あなたと出会ってからというもの、１日だって忘れたことのなかった存在

両想いとわかったときの喜び

違う人と絡んでいるときの嫉妬

俺だけに見せてくれる笑顔

あなたを知れば知るほど、その魅力に惚れ、そして溺愛していく

俺ばっかりこんなに愛したら不平等だ、と思い
また、恥ずかしさやプライドから素直になれない自分

そんな俺でも、愛してくれるあなた

大好きだ

そう伝えたくなった

寝てるだろうなー

そう思いながらドアノブに手を掛けた

翔「ただい、うぉお！！」

ドアを開けた瞬間、飛び込んでくる愛しの夫

智「おかえり！！」

その顔を、匂いを、笑顔を見たら急に涙が出てきて

智「しょうくん！？」

驚くあなたにどうしても言いたかったことをいう

翔「だ、大好き！」