あむぴっぴ7 ページ7
「へぇ、その人とは結局どうなったんです?」
「もちろんDVで訴えてやったよ。証拠に肩にあざのような傷が残りましたからね」
安室さんが来てから数時間が経った。
お昼に私が病院食を食べてる時、彼は自分の弁当を持ってきてた。
すごくオシャレなお弁当で、なんでも自分で作ったそうな。
ちゃんと自分のお昼を作ったのは久しぶりだとか。
この1日で彼とは随分仲良くなった気がする。
人に敬語を使うのが苦手な私はたまに敬語が外れるけど、安室さんは気にしていないようだった。
そして今、なぜか私の過去の話をしている
「裁判勝ちました?」
「もちろん」
右腕でまるでゴリラのようなポーズを取ると怖い、と言って笑われてしまった。
この人笑った顔もイケメンだ。
仕事復帰したら同僚に自慢してやろ…
ふと、部屋の中が暗くなってきたことに気がついた。
窓の外を見れば日差しは朱色に変わっていた。
私の目線に気がついたのか安室さんは電気をつけてくれた。
ほんとに気配りがうまい人だ。
「ふふ、ありがとうございます。今日は長話しすぎましたね、この辺にしといてあげますよ」
「なんだか悪役みたいなセリフですね。」
「そんなぁ、私被害者ですよ……」
わざとらしく凹んだ言い方をすると腹立つけど事実だから何も言えない……と言われた。
イケメンって正直なに考えてるか分からないけど、この人はいい人そうだ。
「今日は長い間付き合ってくださったので今日はもう大丈夫ですよ。」
「そうですね、そろそろ僕も帰ります。今日は話せて楽しかったです」
荷物を持って立つ安室さん。
「大変なんで、毎日来てくださらなくて大丈夫ですよ。たまにでいいです。その代わり私が呼んだときは来てくださいね」
「はい、また来ますね。今日はありがとうございました。」
そう言って安室さんはドアから出ていった。
はぁ……
また1人になった。
1809人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年3月1日 14時) (レス) id: a629ddaeb1 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨(プロフ) - 続き早く読みたいです! (2018年11月13日 22時) (レス) id: 5d19971940 (このIDを非表示/違反報告)
流水明太子(プロフ) - ひゆめさん» ありがとうございます!亀更新ですが最後まで書くつもりなのでこれからもよろしくお願いします(*´ω`)ゞ (2018年9月23日 8時) (レス) id: 4a2c949ac9 (このIDを非表示/違反報告)
ひゆめ(プロフ) - 凄く面白いです!!更新頑張って下さい!! (2018年9月23日 8時) (レス) id: d9d137c800 (このIDを非表示/違反報告)
流水明太子(プロフ) - yunaさん» ありがとうございます!テスト勉強のため、しばらく姿を消していましたが、もうすぐに更新再開しますのでもうしばらくお待ちください(´;ω;`) (2018年8月29日 21時) (レス) id: f1fe37b3a1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:流水明太子 | 作成日時:2018年8月1日 23時