あむぴっぴ19.安室 ページ19
「着きましたよ。」
「ありがとうございます」
車椅子を持ってきてAさんを手伝う。
ちらちら何事かと生徒達が見るが、気にしない。
「押していきますよ。」
「いいですよ、悪いし…」
「本音は？」
「腕疲れて本当に大変なんでよろしくお願いします。」
最近Aさんの扱い方がわかってきた。
車椅子を押してAさんの指示通りすすむ。
外にいた時以上に生徒の視線を感じる。
職員室前に着く頃には多くの野次馬が集まってきていた。
「ほらほら散りなさい」
「海崎先生この人新しい先生!?」
「送ってきてもらっただけだから。自分の教室行きなさいな」
興奮した様子で話しかけてくる生徒を冷静に対処するAさん。
職員室のドアをAさんが手を伸ばして開けば俺の存在に気づいたほかの先生達の視線が集まった。
その中でも1番最初に目が合ったのは葉山先生だ。
そりゃあ、自分が断れた役割を他の奴には取られてるんだから当たり前か
「あ…海崎先生お久しぶりです、怪我の方はどうですか？」
「順調に治ってきてる…はずです。治ってなくても仕事には来ますよ」
「無茶しないでくださいね。あの…後ろの方はこの間の……」
ぼーっとして二人の会話を聞いていたら突然葉山先生の視線が自分に向けられてびっくりした。
この人…俺の事絶対敵視してるな。
「こんにちは、安室透です。今日はAさんに頼まれて彼女を送りに」
敵視されると対抗したくなってしまうのか、彼女から頼まれたという所を強調して言った。
彼は眉を少しばかり眉間に寄せると「…はぁ、」と言った。
Aさんは葉山先生をあまりいじるなと言わんばかりに僕の太ももをバシッと叩くと
「葉山先生に頼むのはなんだか申し訳なくて…」
と言った。
太ももが地味に痛い
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1809人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年3月1日 14時) (
レス) id: a629ddaeb1 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨(プロフ) - 続き早く読みたいです！ (2018年11月13日 22時) (レス) id: 5d19971940 (このIDを非表示/違反報告)
流水明太子(プロフ) - ひゆめさん» ありがとうございます！亀更新ですが最後まで書くつもりなのでこれからもよろしくお願いします(*´ω`)ゞ (2018年9月23日 8時) (レス) id: 4a2c949ac9 (このIDを非表示/違反報告)
ひゆめ(プロフ) - 凄く面白いです！！更新頑張って下さい！！ (2018年9月23日 8時) (レス) id: d9d137c800 (このIDを非表示/違反報告)
流水明太子(プロフ) - yunaさん» ありがとうございます！テスト勉強のため、しばらく姿を消していましたが、もうすぐに更新再開しますのでもうしばらくお待ちください(´；ω；｀) (2018年8月29日 21時) (レス) id: f1fe37b3a1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：流水明太子 | 作成日時：2018年8月1日 23時
