俺たち、腹違いの兄弟なんです

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照side



翔太｢何やってんだよ！！｣



家に帰ってすぐ翔太の怒鳴り声が聞こえてきた
これは蓮か涼太がまた無理したか？
そんな甘い考えで手を洗ってリビングに行くとお説教されてたのが辰哉でびっくりした



大介｢あ、照おかえり｣

ラウール｢照くん！！｣

照｢おぉ、どうした？｣



ラウールには急に抱きつかれるし、めっちゃ疲れた顔の大介がいるし、マジで辰哉、何したの？



翔太｢後は照に任せた。俺、もうこれが限界｣

照｢いや、何があったの？｣

ラウール｢俺、辰哉くん寝かせてくる！｣



ラウールが辰哉を部屋に連れて行ってくれたからちゃんと2人に聞く



翔太｢辰哉が急に過呼吸起こしたんだよ｣

大介｢あれは貧血からくるものだったからその前から貧血で目眩とかあったと思うよ｣

照｢はぁ...｣

大介｢最近、ご飯食べてた？｣

照｢...食べてないかも｣

大介｢たぶんそれが原因だね。仕事も大事かもしれないけど自分の身体がないと何も出来ないってちゃんと照から言っといてよ｣

照｢ん。行ってくる｣



本当いつもそうなんだよ
家族に気使って体調悪くても言わないで倒れたことなんて何回もあった
自分はお金が無い中大学にまで行って迷惑かけたって思ってるのか、大学生の時から必死で勉強したりして倒れたり自分を責めすぎなんだよ
翔太も大介も血の繋がった弟だからって俺に任せてくれたんだと思うからちゃんと言わないとな



辰哉｢あ、照...｣

照｢マジで何やってんの？｣

辰哉｢本当にごめん！迷惑かけたよね...｣

照｢はぁ...確かにここにいるみんな兄弟だよ｣

辰哉｢ん？照？｣

照｢でも...血の繋がった兄弟は辰哉だけ｣

辰哉｢照...｣

照｢今まで産まれてからずっと一緒にいるのは辰哉だけ。だから、お前がいなくなったら俺、どうすればいいの？｣

辰哉｢大丈夫だよ、照なら。それにここには支え合える兄弟もいるし、そう簡単に俺はしなな...｣

照｢しっかりしろ！辰哉！お前はここの長男であって、深澤家の長男なんだよ！お前が自分を大事にしないでどうすんの？長男だろ！？家族支えろよ！！｣

辰哉｢照...？｣

照｢家族支えるには自分の身体が使えないんじゃ話にならないじゃん！！｣

辰哉｢ごめん...｣

照｢はぁ...もう無理するなよ｣



言いたいことだけ言って寝かせた
辰哉も子供じゃないから理解してくれただろうし、もうこれ以上は俺も言えない笑
今日はもうゆっくり休めよ

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