俺たち、腹違いの兄弟なんです

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照side


辰哉｢俺、シェアハウスしたいんだ｣


あれから1週間後辰哉にそう言われた
正直意味わかんないし、誰とどこに住むとか何も聞かされてなかったから戸惑いしかなかった


辰哉｢俺達も結構辛い思いをしてきたけど、それ以上に辛い思いをしている人達がいると思うんだ｣

照｢そんな人見つけてきたの｣

辰哉｢そうじゃなくて！一応腹違いの兄弟達だよ｣

照｢兄弟か...｣

辰哉｢俺と同じ年の双子がいる所なんて母親がいないで赤ちゃんを育てようとしている訳じゃん？俺、一応保育士だし、幼稚園の先生の資格も持ってるからある程度のことは分かるから一緒に暮らして支え会えたらなって｣

照｢辰哉...｣

辰哉｢例えさ、腹違いでも兄弟だし、俺たちよりも辛い経験してる人達だっていると思うんだよね。だからさ、俺たちだからこそ分かることってあるじゃん？それをさ、お互いに共有しあって...｣

照｢辰哉、もういいよ｣

辰哉｢照...｣

照｢俺も一緒に探すよ｣

辰哉｢ほんと！？｣


そこから俺たちは探し回って兄弟全員見つけた
最初は兄弟って言うのにちょっと興味を持って協力してたけど、後から聞くみんなの過去が俺たちよりも辛いことで傷ついた心をみんなで支え合えるこの空間が大切に思えた


辰哉｢照、やっぱりシェアハウスして正解だったわ｣

照｢...だな笑｣


偶然一緒になった帰り道でそう言われた


辰哉｢いつも俺の無茶なお願いを聞いてくれてありがとうね｣

照｢別に俺もやりたいと思った事しか協力しないし、反対だってするよ？｣

辰哉｢でも、このメンバーに出会うのも照がいなかったら出来なかったから｣

照｢なに？なんか今日の辰哉変なんだけど笑｣

辰哉｢変ってなんだよ！俺だって人に感謝くらいするから！｣

照｢高校時代遊びまくってたあの辰哉が？笑｣

辰哉｢お前、その話はやめろよ。俺だって反省してんだから｣

照｢まぁ、辰哉は俺たちの先陣をきってくれてるんだよ。だから自信持てって笑｣

辰哉｢ぅわ、なんか、いい所全部照に持っていかれた気がするんだけど｣

照｢なんでだよ笑｣


あいつの事は許したくないけど、こうして辰哉と一緒にいれたり、8人で楽しく過ごせる今が幸せで、やっぱりシェアハウスやってよかったなって心から思う
まぁ、俺たちは家族だからどんな時でも支え合えるのが1番だしね

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