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生きてればいい ページ9
佐久間
たとえ俺が死んでも、このヴァンパイアさんが生きてればいい。そう思った。
バタッ
めめが倒れたと同時に、ヴァンパイアさんは血を吸うのをやめて、気を失った。どうしたら目を覚ましてくれるかな…？嫌われてもいいから、イチかバチかでやってみるしかない。自分の重い体を持ち上げて、顔を近づける。
歯のせいか少しでこぼこしている唇は、柔らかくて、
血の匂いが漂っていた。でもしばらくすると、
そのでこぼこは無くなっていた。背中を見てみても、
翼が生えていない…
「…！？」
「良かった、ほんとに良かったよ。」
ヴァンパイア、いや彼女を、抱きしめた。
そう、彼女は、人間になった…
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作者名：ジュン18797 | 作成日時：2023年7月9日 15時
