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生きてほしい ページ8
目黒
風のような速さで降り、ヴァンパイアは俺達を降ろしてくれた。そしてまた、助走をつけて飛び立とうとした時、
隣のビルが崩壊した。そのままヴァンパイアはガレキに押し潰された。でも、このヴァンパイアが死ねば、この世界は平和になるはずだ。そう思って、俺は近くのガレキを持ち上げた。
「さ、佐久間くん！？」
「死なないで、お願い。」
佐久間くんは、自ら噛まれに行っていた。きっと、昨日噛まれた時に、狂わされてしまったんだ。記憶を消すほどの技術があれば、そんなことは余裕でやるだろう。
「佐久間、やめろ！」
「めめ、やめてよっ！」
俺以外は着地した時の衝撃で気を失っている。佐久間くんは俺を突き飛ばした。頭が痛い…
バタッ
それから先のことは、佐久間しか知らない。
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作者名：ジュン18797 | 作成日時：2023年7月9日 15時
