SnowMan/ヴァンパイアに恋をした (ページ7)

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恩返しページ7

目黒

ヴァンパイアもほとんど見かけなくなった頃。今日はMV撮影でビルに来た。
傷も、ほとんど治った。

「おっはよー！」
「ってさっくんどないしたんや！その傷！昨日の雑誌撮影の時無かったやんか！」
「なんか起きたら付いてて…ま、衣装長袖だから大丈夫だよ！」
「ほんまかいな…」

そして、MVが終わり、スタッフさんは先に撤収。俺らは映画の話で盛り上がっていた。嫌な予感がする…

グラッ

「地震だ！荷物で頭守って！」

立っていられないくらいの強い揺れ。ビルの窓ガラスはいくら強化でも全部割れて…
その時、スタッフさんからメールが。ラウールを守りながらなんとかスマホを見ると…

『そのビルももうすぐ崩壊するから、逃げてください！』
「みんな！ビル崩壊するって！」
「えっ！」目黒以外
「ダメだ、ドアが開かない…」

絶望だ。その時、黒い翼をはためかせた、ヴァンパイアが現れた。

「あっ、昨日の！」
「佐久間くん何か知ってるの？」
「昨日助けたんだ…」
「ええ…」
「…ノルシテ。」
「乗ってくれっていうことかな…」
「俺無理ぃ…泣」
「でもこうしないと助からないよ、ラウールとしょっぴー。」
「…じゃあやるよ。」

9人のヴァンパイアの背中に乗る。翼はコウモリみたいにツルツルしている。

バサッ

ヴァンパイアは、飛び立った。