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家についてボトッと仕事の荷物を下ろし、ご飯を雑にかきこんで、「よし」と一息をつけばすぐに引っ越しの準備に取り掛かる。
せっかくお金を貯めて買った家電たちも、全部売り飛ばす事にして、私が大切に買い貯めた本や映画のDVDなども全部箱に詰めた。
あともう一息だな〜と思いながら、サクサクと準備を進めると、「…あ」と目につくものが一つ。
「懐かしー、これ」
思わず声に出た。
手に取ったソレは、半年ほど前にさっくんと出かけた時に買ったSnow Manの DVD。
あの時、付き合うのやめよって好きな気持ちを必死に押し殺してたんだっけ。
…と、あの時の気持ちを鮮明に思い出した。
今もまた、さっくんの“アイドル”という職業に押し潰されそうになっている。
前は、“罪悪感”だったのに、今は“嫉妬”。
さっくんの良さなんか、誰も知らなければいい。私だけが知っていれば良い。と、強く強く思ってしまう。
DVDを見つめて、じっと考え込んでいればタイミングが良いのか悪いのか
さくま引っ越しいつ頃になりそう?
というLINE。
チラリと周りを見回して、自分の準備の進行具合を確認する。
さっくんが空けてくれた明後日のお休みには間に合いそうだ。
A明後日のお休みに行くつもり!
さくま早い!おけ!楽しみだね^^
A私も楽しみ!
そう返信して、ふぅとため息をつく。
一緒に居たら私、どうなるんだろう。
少しは嫉妬深くなくなるかな。
マジになるかな。
一日中一緒に居たら、逆に会えない時のことを思って苦しくなるのかな。
考えることは山ほどあって、ぐるぐると頭を働かせている内に、気づいたら引っ越し当日になっていた。
業者の人に家具を全部持って行ってもらい、すっからかんになったお部屋に段ボールは３つほど。
家電を抜いたら必要なものはこれだけで済んだ。
後からやってきた、私のその積まれた段ボールを見てさっくんは「すくな！」と目をくりくりに丸めた。
「なんか、あんまり物なくて」
「Aの部屋きんれーだったもんね。何もねーもん」
「思った以上に無かったみたい」
「俺とは本当大違いだなぁ」と言いながら私をキョトンと見るさっくん。
そういう、悉く真反対なところに惹かれたんですけどね…なんて言える訳もなくて、「そうだね」と、不思議そうに私を見るさっくんを見つめ返した。
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minmin(プロフ) - おもち。さん» おもち。さんありがとうございます！お友達にもお話しして下さったのですね。嬉しい限りです！これからも頑張りますので、よろしくお願いします！ (2022年3月10日 1時) (
レス) id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
minmin(プロフ) - たんぽぽさん» ありがとうございます^_^ (2022年3月10日 1時) (レス) id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
おもち。(プロフ) - お疲れ様でした！この作品凄く良くて...友達にも勧めてしまったぐらい大好きでお気に入りです。これからも色んな楽しい、面白い作品を作ってくださいね！！応援してます！ (2022年3月9日 19時) (レス) @page16 id: 3b9008587b (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ(プロフ) - 覚えて頂いて嬉しいです😭これからもお話楽しみにしています！ (2022年3月9日 13時) (レス) id: 92827c91de (このIDを非表示/違反報告)
minmin(プロフ) - さやかさん» さやかさん、ありがとうございます！女の人が見てもこれは惚れるわ…というヒロインを目指して書いていたので、そのお言葉嬉しいです。指先の方までお付き合い下さり、本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします！ (2022年3月9日 13時) (レス) id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：minmin
| 作成日時：2022年2月27日 0時
